1. TOP
  2. レポート・ライブラリ
  3. DX推進におけるチェンジマネジメントの要点


ITR Insight

コンテンツ番号:
I-321073
発刊日:
2021年7月1日

DX推進におけるチェンジマネジメントの要点

著者名:
内山 悟志
DX推進におけるチェンジマネジメントの要点のロゴ画像
なぜDXの推進にチェンジマネジメントが必要なのか
チェンジマネジメントとはどのようなものか
DX推進におけるチェンジマネジメントの要点とは

多くの企業がDXに取り組んでいるが、その推進は順風満帆とはいえない。DXの推進には組織カルチャーを含む大きな変革が伴う。本稿では、このような変革を成功に導くためのチェンジマネジメントの必要性と、DX推進における要点について考察する。

VUCA+デジタルの時代

VUCA+デジタルの時代

現代社会は、「VUCA(ブーカ)の時代」と呼ばれている。VUCAは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つの特性を表しており、社会や経済を取り巻く環境が複雑性を増し、将来の予測が困難な状態を指している。デジタル化は、このVUCAの度合いを増長し、変化のスピードに拍車をかけており、社会システムや産業構造の急速な変化に追従できず、取り残される恐れがどの業界にも横たわっている。

一方、社会や経済活動全体が高度にデジタル化され、あまねく浸透している世界が拓けると、それに適応できることが多くの企業に求められるだろう。ビジネスモデル、取引や顧客との接点、働き方や社内の業務プロセス、意思決定や組織運営の方法、組織カルチャーなど全てが、デジタルを前提として組み立てられている企業が今後の目指す姿となる。すなわち、DXの本質は「企業をデジタル“で”変革する」のではなく、「企業をデジタル“に”変革する」ことに変容していくと考えられる。(ITR Review 2021年2月号『デジタル組織カルチャーの要件』#R-221023)。

デジタル化がもたらす大きな構造変革の影響に対して、企業は、自社内の組織・人材、制度、組織風土を継続的に変革することで時代の変化に適応していく能力、すなわち「変化適応力」が求められている(ITR Insight 2020年冬号『デジタル時代に求められる企業像の再定義』#I-320011)。

ITR 著作物の引用について

ITRでは著作物の利用に関してガイドラインを設けています。 ITRの著作物を「社外利用」される場合は、一部のコンテンツを除き、事前にITRの利用許諾が必要となります。 コンテンツごとに利用条件や出典の記載方法が異なりますので、詳細および申請については『ITR著作物の引用ポリシー』をご確認ください。

TOP