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プレスリリース

2022年度のERP市場は各種法改正対応とリニューアル案件の増加により前年度比11.6%増、
SaaSシフトの進展によって2023年度は前年度を上回る伸びを予測
ITRがERP市場の提供形態別市場規模推移および予測を発表

独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内のERP市場の提供形態別市場規模推移および予測を発表します。

ERP市場の2022年度の売上金額は1,687億円、前年度比11.6%増となりました。インボイス制度など各種法改正の対応や老朽化したERPシステムのリニューアル案件の増加とともに、リモートワークやハイブリッドワークといった働き方の多様化も市場拡大の追い風となりました。2023年度も同様の傾向が続いていることに加え、近年パッケージ販売からSaaSにシフトしやや低調であった一部のベンダーの売上げが徐々に上向きに転じていることから、前年度の伸びを上回る同17.5%増を見込んでいます。

同市場をパッケージとSaaSの提供形態別で比較すると、2022年度のパッケージ市場は同3.4%減に、SaaS市場は同26.8%増の高い伸びとなりました。主要ベンダーは新規案件だけではなく既存のパッケージ導入企業に対してもSaaSの販売を推進していることから、ITRではパッケージ市場のCAGR(2022~2027年度)はマイナス2.5%、SaaS市場は同20.3%を予測しています。

図.ERP市場規模推移および予測:提供形態別(2021~2027年度予測)
図.ERP市場規模推移および予測:提供形態別(2021~2027年度予測)

ITRのプリンシパル・アナリストである浅利 浩一は、「ERP市場は2022年度も2桁増を維持し、2023年度はさらに好調に推移しており、新規ライセンスおよびサブスクリプション売上げは2,000億円に届く勢いを示しています。同市場の拡大はSaaSの好調な進展によるもので、DXならびに基幹系システムのクラウド化に投資を行っている企業がSaaSを選択しています。生成AIやLLM(大規模言語モデル)などの技術革新を有効活用しつつ、業務プロセスならびにデータ分析を自動化していくためには、サイロ化した企業内・企業間のシステムを一貫性の高いクラウドネイティブな経営基盤に再編していかなければなりません。ERPは、そのための欠かせざる要素として、今後も支持されていくでしょう」とコメントしています。

調査概要

今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:ERP市場2024』に詳細を掲載しています。同レポートには、ERP市場を対象に、国内52ベンダーへの調査に基づいた2021~2022年度売上げ実績および2027年度までの売上げ予測を掲載しています。

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ITR Market View:ERP市場2024

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