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プレスリリース

2022年度のデジタル・アダプション・プラットフォーム市場は前年度から倍増の27億円超に
2025年度には100億円規模に伸張する見込み
ITRがデジタル・アダプション・プラットフォーム市場規模推移および予測を発表

独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内のデジタル・アダプション・プラットフォーム市場規模推移および予測を発表します。

デジタル・アダプション・プラットフォーム市場の2022年度の売上金額は27億4,000万円、前年度比103.0%増に拡大しました。市場を構成する全てのベンダーが売上金額を50%以上伸ばし、なかでもシェア1位のベンダーは2倍超に拡大したことが要因です。2023年度は、引き続き市場全体で高成長が見込まれ、同77.4%増を予測しており、下位ベンダーにおいてはシェア順位の変動が予想されます。

BtoE領域では、社内ヘルプデスクの負担軽減やコスト削減を目的とした導入が主となっています。BtoC領域では、カスタマーサポートの負担軽減やコスト削減に加え、提供サービスの利便性の向上による利用の定着や満足度向上への期待から、導入が進んでいます。各ベンダーは、AIの活用や連携製品・サービスの拡大など機能強化を進めることで、利便性の向上や適用範囲の拡大を図っており、市場の認知度の向上もあり、今後も導入の増加が期待できます。

これらのことから、同市場のCAGR(2022~2027年度)は42.1%、2025年度には市場は100億円規模に迫ると予測しています。

図.デジタル・アダプション・プラットフォーム市場規模推移および予測(2021~2027年度予測)
デジタル・アダプション・プラットフォーム市場規模推移および予測(2021~2027年度予測)

ITRのシニア・アナリストである水野 慎也は、「DXの推進に伴い、企業は多数のソフトウェアを開発し、従業員に提供しています。しかし、これらのソフトウェアが導入効果を発揮するためには、従業員がこれらをスムーズかつ円滑に操作・活用できることが重要です。デジタル・アダプション・プラットフォームは、ソフトウェア内でのガイダンスや入力支援などを提供するだけではなく、バックエンドで操作の問題点を可視化するツールとして注目されています。企業においてSaaSやローコード/ノーコードの開発方式の採用が進み、今後ますます多くのソフトウェアが導入されるでしょう。デジタル・アダプション・プラットフォームは、それらのソフトウェアを効果的に利用し、定着化に導くツールとして、さらに導入が拡大すると予想されます」とコメントしています。

調査概要

今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:コミュニケーション/コラボレーション市場2023』に詳細を掲載しています。同レポートには、コラボレーション・スイート市場、ビジネスチャット市場、Web会議市場、デジタル・アダプション・プラットフォーム市場の全4分野を対象に、国内27ベンダーへの調査に基づいた2021~2022年度売上げ実績および2027年度までの売上げ予測を掲載しています。

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ITR Market View:コミュニケーション/コラボレーション市場2023

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