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プレスリリース

ZTNA市場の2022年度の売上金額は前年度比40.0%増の見込み
企業システムのクラウドシフトやリモートワークの定着に伴い、参入ベンダーが増加し、本格的な市場形成へ
ITRがZTNA市場規模推移および予測を発表

独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内のZTNA(Zero Trust Network Access)市場規模推移および予測を発表します。

ZTNA市場の2021年度の売上金額は17億円、前年度比70.0%増となりました。2022年度は同40.0%増の23億8,000万円を予測しています。

企業システムのクラウドシフトとリモートワークの定着に伴い、境界型防御セキュリティを見直す企業が増加しています。従来、社外から社内ネットワークへの不正アクセスを防御するためにはVPNを使用していましたが、ID/パスワードが漏洩すると重大な機密情報漏洩につながる恐れがありました。そこで、新たなアクセス手段としてZTNAが立ち上がりました。同ソリューションは、ユーザーごとに権限設定しアクセス制限を設けられる、ユーザー認証がIDとパスワードだけではなく生体認証をはじめとした多要素認証を用意し、より高度な認証が可能といった特徴があります。ゼロトラストセキュリティの概念の定着や、VPN機器の脆弱性を突いた攻撃の発生によって注目が高まり、参入ベンダーも増加し、市場は大きく成長しています。ITRでは、同市場のCAGR(2021~2026年度)は16.8%、2026年度には37億円に達すると予測しています。

図.ZTNA市場規模推移および予測(2020~2026年度予測)
図.ZTNA市場規模推移および予測(2020~2026年度予測)

ITRのコンサルティング・フェローである藤 俊満は、「コロナ禍を背景にリモートワークとクラウドサービスが定着していますが、当面は社内オンプレシステムとクラウドサービスが併存する状況が続くでしょう。自宅などからVPNを使用して社内ネットワークにログインし、社外のクラウドサービスを使用すると、同時ログイン数の制限があったり、レスポンスが遅くなったりする問題が発生していました。ZTNAでは、インタ―ネット経由でクラウドサービスにアクセス後、クラウド側から社内ネットワークにアクセス可能となり、これらの問題を解決することができます。今後クラウド化の進行に伴い、VPNに代わりZTNAが主流となっていくでしょう」とコメントしています。

調査概要

今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:エンドポイント/無害化/Web分離/CASB/CNAPP/SOAR/ZTNA市場2023』に詳細を掲載しています。同レポートには、ZTNAのほか、エンドポイント・マルウェア対策、エンドポイント型標的型攻撃対策、EDR(Endpoint Detection and Response)/NGAV(Next Generation Anti-Virus)、メール無害化/ファイル無害化、Web分離、CASB(Cloud Access Security Broker)、CNAPP(Cloud Native Application Protection Platform)、SOAR(Security Orchestration, Automation and Response)の全9分野を対象に、国内47ベンダーへの調査に基づいた2020~2021年度売上げ実績および2026年度までの売上げ予測を掲載しています。

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ITR Market View:エンドポイント/無害化/Web分離/CASB/CNAPP/SOAR/ZTNA市場2023

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