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ITR Review

コンテンツ番号:
R-215032
発刊日:
2015年3月1日

サプライチェーン計画系の最新動向

事業計画とサプライチェーン計画の統合

著者名:
浅利 浩一
サプライチェーン計画系の最新動向のロゴ画像

サプライチェーン計画系の強化をあらためて検討する企業が増えつつある。いったん表舞台から消えたS&OPが、ビジネスと連動した新たなサプライチェーン計画を提唱し、先行して取り組みを進める企業もある。企業は、サプライチェーン計画系システムを強化するにあたり、経営/事業計画や予算管理などの計画系および管理会計系のシステムと、どのように統合すべきかを再考する時期にきている。

最新のIT投資動向におけるアプリケーション分野の概況

ITRが毎年実施している「IT投資動向調査」では、アプリケーション分野(21項目)の投資意欲を問うている。最新の「IT投資動向調査2015」では、アプリケーション分野に対する投資状況は全体として低調で、2014年から2015年にかけての投資額の伸びや、投資額を増やす企業数も減少する傾向となった。そのようなか、企業規模や業種により差異はあるものの、2015年にかけての市場規模がプラス方向に踏みとどまったアプリケーション分野が2つだけある。1つが「PDM/PLM」であり、もう1つが「サプライチェーン管理」である(ITR Review 2015年1月号「大転換期のERPビジネス」 #R-215012)。

この2つは、財務会計や人事・給与といったコモディティ化が進んだ業務領域と比べて、いずれも難易度が高く汎用的なパッケージの適用が困難な業務領域として知られる。これまでに多くの投資を行ってきた企業でも、なかなか満足いく成果が出せていないことも多い。また、両分野とも関連する部門や社内外の組織が多く、それら組織の壁が障壁となりがちで、業務プロセスの協調・協働性や一貫性を高めるために多くの労力を要することもある。そして、いずれもグローバルビジネスの進展に伴い、先延ばしすればするほど問題解決の難易度が増す一方であることも共通している。厳しい経営環境であればこそ、企業は、サプライチェーン管理とPDM/PLMへの投資については、今後も優先度を下げないことが予想される。本稿では、サプライチェーン管理分野に焦点を当てて、最新動向について述べる。

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