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ITR Review

コンテンツ番号:
R-224051
発刊日:
2024年5月7日

AIコンバージェンスにどう対峙するか

企業がポストDX時代に適応するための要件

著者名:
内山 悟志
AIコンバージェンスにどう対峙するかのロゴ画像

生成AIを含むAI技術は、人々の行動様式や産業構造に大きな変容をもたらすという意味で、インターネット登場以来の破壊的かつ革新的テクノロジといえる。また、AIはあらゆる技術と融合(コンバージェンス)することで、さらなる革新を引き起こすことが予想される。企業がこうした時代に生き残るための要件は何かを考察する。

ポストDXの時代に注視すべきトレンド

経済産業省のDXレポートが世間を賑わせてからすでに5年以上が経過し、多くの企業で実践的な取り組みが展開されている。そのなかで、一部の先進的企業は、DXを着実に推進し、全社規模で定着化させるとともに、次の時代に向けた準備を進めている。昨今、ITRに寄せられる質問には、「DXの次に注目すべきトレンドは何か」「2030年に向けて企業は何に備えるべきか」といった将来を見据えたものが多くなっている。ITRは、毎年年初に“注目すべきIT戦略テーマ”を発表しているが、2024年に選出した注目トレンドでは、多くの戦略テーマにおいてAIが必須のテクノロジに位置づけられている(ITR Review『AI革命』新時代の幕開け」R-224011)。本稿では、「AIコンバージェンス」を次なるテクノロジトレンドとして取り上げる。

人々の行動を変容させる革新的テクノロジの台頭が、社会の在り様を一変させることは珍しくない。生成AIを含むAIは、インターネット到来と同等またはそれ以上の影響を社会に及ぼす、破壊的かつ革新的テクノロジといえる。また、AIはあらゆる技術と融合することで、さらなる革新を引き起こすと予想される(図1)。

図1.社会を一変させる革新的テクノロジの台頭

図1.社会を一変させる革新的テクノロジの台頭
出典:ITR

一方、2020年度より小学校でプログラミング教育が必修化されたことに加えて、2022年度から高校で情報Iが必須科目となった。こうした環境で育ちITやAIを当たり前のように使う世代、すなわちAIネイティブ世代が続々と入社してくる「人材2029年問題」が話題となっており、企業の人材戦略や組織運営にも影響を及ぼすであろう。

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