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ITR Insight

コンテンツ番号:
I-324091
発刊日:
2024年9月17日

AIコンバージェンス時代の組織デザイン

著者名:
内山 悟志
AIコンバージェンス時代の組織デザインのロゴ画像
AIが前提となる時代の競争優位性とは何か
AIコンバージェンスに適合した組織モデルとは
クラスタ型組織への変革に向けた要件とステップとは

生成AIを含むAI技術は、人々の行動様式や産業構造に大きな変容をもたらすという意味で、インターネット登場以来の破壊的かつ革新的テクノロジといえる。AIを中心としたさまざまな技術が融合するAIコンバージェンスの時代には、企業の競争戦略も大きく変わっていくことが予想される。そのような環境下で企業が生き残り、優位性を発揮するための組織のあり方を考察する。

1.AIが前提となる時代の競争優位性

1-1. AIコンバージェンス時代の到来

生成AIを含むAI技術は、人々の行動様式や産業構造に大きな変容をもたらすという意味で、インターネット登場以来の破壊的かつ革新的テクノロジといえる。ITRでは、「AIコンバージェンス」をポストDXの時代の重要なテクノロジトレンドとして注視している(ITR Review『AIコンバージェンスにどう対峙するか』R-224051)。

AIコンバージェンスとは、AIを中心としたさまざまなテクノロジが適切なタイミングで組み合わさることで、潜在的なニーズが顕在化し、イノベーションが指数関数的に生み出される現象を指す。

テクノロジの進展が、さまざまな分野で産業構造の変化を余儀なくする状況は、第1次・第2次産業革命や自動車社会の到来など、これまでにも多く見られた。我々の生きる現代においても、インターネットの登場によって大量生産・大量消費の時代が終焉し、パーソナライズされた価値が提供されるようになった。この時代、顧客や企業はプラットフォームを介してつながり、巨大なエコシステムが形成された。企業の競争優位性の源泉は、資本力や経済合理性ではなく、俊敏性や柔軟性がより求められるようになった。今後は、AIを中心としたさまざまなテクノロジのコンバージェンスがエネルギー源となり、社会やさまざまな産業に革新をもたらすAIコンバージェンスの時代が到来するであろう。

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