独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内のコラボレーション・スイート市場規模推移および予測を発表いたします。
コラボレーション・スイート市場の2025年度の売上金額は1,776億8,000万円、前年度比16.6%増となりました。圧倒的なシェアをもつ上位2ベンダーをはじめ、ほぼ全てのベンダーが前年度から2桁の伸びを示しました。2026年度も引き続き、堅調な成長を見込んでいます。
提供形態別にみると、パッケージ市場は今後大幅な拡大は見込めない一方、SaaS市場では、上位2ベンダーによる寡占が続くとともに、既存ユーザーの継続利用やアップセルに加え、高機能化に伴う単価上昇による成長が見込まれます。また、大企業では新規導入が減少傾向にあるものの、中堅・中小企業では未導入層が依然として多く、SaaSを中心に新規導入が着実に進んでいます。生成AIをはじめとする新機能の追加や、業種・規模を問わない利用拡大を背景に、今後もSaaSを中心とした需要の拡大が続くと予想されます。
これらのことから、同市場の2025~2030年度のCAGR(年平均成長率)は12.1%を予測しています。

ITRのプリンシパル・アナリストである舘野 真人は、「コラボレーション・スイート市場は、ベンダーの勢力図に大きな変化はないものの、生成AIの標準装備化に伴うアップセルと単価上昇によって今後も規模が拡大すると見込まれます。また、サービスの位置づけも、人と情報をつなぐ基盤から、蓄積されたコンテキストの上でAIエージェントが働く基盤へと再定義されつつあります。企業は、AIを補完機能としてだけでなく、コラボレーションの主体のひとつとして捉え直すことが求められます」とコメントしています。
調査概要
今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:コラボレーション/ナレッジ共有市場2026』に詳細を掲載しています。同レポートには、コラボレーション・スイート、コンテンツ・コラボレーション(ECM/文書管理およびオンラインファイル共有)、ユーザー間ファイル転送、ナレッジ共有、デジタル・アダプション・プラットフォームの全5分野を対象に、国内34ベンダーへの調査に基づいた2024~2025年度売上実績および2030年度までの売上予測を掲載しています。