独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内のIDaaS(Identity as a Service)市場規模推移および予測を発表いたします。
IDaaS市場の2024年度の売上金額は303億5,000万円、前年度から23.9%増となりました。企業におけるSaaSおよびIaaSの利用拡大やハイブリッド環境の普及に伴って、ID管理の複雑化が進んでいます。さらにサイバー攻撃の高度化や増加を背景に、多要素認証などの強固な認証基盤の構築が求められています。
また、人事異動や退職時におけるID管理の効率化ニーズの高まりや、情報資産保護の観点からISO/IEC 27001や金融庁ガイドラインなどでID管理が重要な監査対象に位置づけられていることも、IDaaS導入を後押しし、市場参入ベンダーも増加しています。このような動きから、2025年度の市場規模も2桁増を維持するとみられ、同市場のCAGR(2024~2029年度)は9.5%を予測しています。

ITRの取締役/プリンシパル・アナリストである入谷 光浩は、「クラウドサービスの利用拡大とサイバー攻撃の増加を背景に、ID管理の重要性が一層高まっています。これを受け、IDaaS市場に高い成長性を見込んだベンダーの参入・注力が相次ぎ、競争が激化しています。ベンダーはランサムウェアなどのサイバー攻撃対策としてのID管理の有効性を訴求するだけでなく、AIエージェントの普及やNHI(Non-Human Identity:非人間ID)の増加に伴う管理ニーズを見据え、IGA、ISPM、ITDRを包含するプラットフォーム戦略への転換を加速すべき局面にあります」とコメントしています。
調査概要
今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:アイデンティティ・アクセス管理/個人認証型セキュリティ市場2026』に詳細を掲載しています。同レポートには、統合ID管理、特権ID管理、IDaaS、IGA(Identity Governance and Administration)、ISPM(Identity Security Posture Management)、ITDR(Identity Threat Detection and Response)、CIAM(Customer Identity and Access Management)、SSO、eKYC(electronic Know Your Customer)、SMS認証の全10分野を対象に、国内58ベンダーへの調査に基づいた2023~2024年度売上実績および2029年度までの売上予測を掲載しています。