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プレスリリース

2024年度のIaaS/PaaS市場は1兆8,551億8,000万円に
IaaSはサービス事業者およびユーザー双方で対策の検討が迫られ、市場構造が変化へ
ITRがIaaS/PaaS市場規模推移および予測を発表

独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内のIaaS/PaaS(Infrastructure as a Service/Platform as a Service)市場規模推移および予測を発表いたします。

IaaS/PaaS市場の2024年度の売上金額は1兆8,551億8,000万円、前年度比18.7%増となりました。市場に大きな影響力をもつ上位3ベンダーが、いずれも前年度から20%超の高い成長率を示したことが主な要因です。2025年度は、特にIaaS市場ではベンダーにより売上金額の増減傾向が分かれるとみられるものの、市場全体では同17.6%増を予測しています。

IaaS市場は、仮想化基盤のライセンス費用の値上げに加え、エネルギー価格の高騰や物価上昇、円安の進行などを背景に、近年はサービス利用料の改定が相次ぎました。これらの動きは、市場規模の拡大を後押しする主要因となりました。一方、Broadcom社によるパートナー制度の大幅な変更により、今後は多くのサービス事業者において市場からの撤退やサービス変更に伴う売上減少が見込まれるため、市場の成長が抑制される可能性があります。その反面、一部のユーザーはハイパースケーラーをはじめとする他サービスへの移行を余儀なくされるとみられ、結果として特定のサービス事業者における売上拡大を後押しすることも予想されます。こうした動向を背景に、サービス事業者およびユーザー双方で対策の検討が迫られており、市場構造に変化をもたらしつつあります。

PaaS市場は、DX推進の基盤として、業種や企業規模を問わず導入が拡大しています。昨今ではAI関連サービスの機能強化や拡充が矢継ぎ早に実施されており、AI活用ニーズの高まりがPaaS導入を強力に後押ししています。今後もAI関連サービスを中心としたPaaSの機能強化・拡充が進むとみられ、新規導入の増加に加え、既存ユーザーへのアップセルが見込まれます。

これらのことから、IaaSとPaaSを合算した市場のCAGR(2024~2029年度)は14.6%を予測しています。

図.IaaS/PaaS市場規模推移および予測(2023~2029年度予測)
図.IaaS/PaaS市場規模推移および予測(2023~2029年度予測)

ITRのシニア・アナリストである入谷 光浩は、「大規模なレガシーシステムのクラウドへのモダナイゼーションが本格化しており、IaaS/PaaS市場の底上げを牽引しています。加えて、AI活用が急速に拡大する中、GPUやデータ基盤、AIモデル、AIアプリケーション開発環境などを提供するクラウドは、AI基盤として不可欠な存在となっています。今後は、クラウド上でモダナイゼーションとAI実装を並行して推進する取り組みがさらに加速するとみられます。ただし、こうした高度なニーズに対応できるのはハイパースケーラーに限定されるため、市場の需要は特定のサービス事業者に集中する傾向が、今後一層強まると考えられます」とコメントしています。

調査概要

今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:クラウド・コンピューティング市場2026』に詳細を掲載しています。同レポートには、IaaS/PaaS市場およびDaaS(Desktop as a Service)市場を対象に、国内26ベンダーへの調査に基づいた2023~2024年度売上実績および2029年度までの売上予測を掲載しています。

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