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プレスリリース

2024年度のデジタル・アダプション・プラットフォーム市場は前年度比66.0%増の高成長
操作教育の効率化やコスト削減を目的に導入拡大、2029年度には500億円規模となる見込み
ITRがデジタル・アダプション・プラットフォーム市場規模推移および予測を発表

独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内のデジタル・アダプション・プラットフォーム市場規模推移および予測を発表いたします。

デジタル・アダプション・プラットフォーム市場の2024年度の売上金額は65億9,000万円、前年度比66.0%増となりました。市場に大きな影響力をもつ上位2ベンダーが前年度から1.5倍を超える売上増を記録したことに加え、市場を構成するベンダーの多くが2桁以上の伸びを示したことが主な要因です。2025年度も同様の傾向がみられることから、同69.8%増を予測しています。

企業内においては、DX推進や業務効率化のためのシステム導入に伴う操作教育の効率化やコスト削減を主な目的に導入が進んでいます。一方、顧客向けサービスでは、顧客支援におけるコスト削減や利益最大化への期待から注目度が高まっています。また、各製品・サービスにおいては、AI技術の活用、連携システムの拡充、特定の製品・サービスへの組み込みなど、運用負担の軽減や利便性の向上につながる機能強化・拡張が進められており、適用範囲が拡大しています。

これらのことから、同市場のCAGR(2024~2029年度)は49.9%、2029年度には500億円に迫る市場規模に達すると予測しています。

図.デジタル・アダプション・プラットフォーム市場規模推移および予測(2023~2029年度予測)
図.デジタル・アダプション・プラットフォーム市場規模推移および予測(2023~2029年度予測)

ITRのシニア・アナリストである水野 慎也は、「デジタル・アダプション・プラットフォーム市場は、企業の継続するDX推進を背景に、社内システムのオンボーディング支援としての役割を広げる一方、社会全体でのデジタル技術の浸透を追い風に適用領域を拡大しています。活用の範囲は企業内にとどまらず、小売・サービス業の顧客向けや、官公庁や自治体サービスの利用者向けなど、多様な領域へと広がりをみせています。今後はAI技術との連携が進むことで、従来の手動的なガイダンス提供から、より高度でインテリジェントな支援へと進化し、市場拡大の新たな推進力となることが期待されます」とコメントしています。

調査概要

今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:コラボレーション/ナレッジ共有市場2025』に詳細を掲載しています。同レポートには、コラボレーション・スイート市場、コンテンツ・コラボレーション市場(ECM/文書管理市場およびオンラインファイル共有市場)、ユーザー間ファイル転送市場、ナレッジ共有市場、デジタル・アダプション・プラットフォーム市場の全5分野を対象に、国内35ベンダーへの調査に基づいた2023~2024年度売上実績および2029年度までの売上予測を掲載しています。

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ITR Market View:コラボレーション/ナレッジ共有市場2025

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