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プレスリリース

2024年度のAIエージェント基盤市場は前年度比8倍に急拡大
2025年度も高成長を継続し、2029年度には135億円に達すると予測
ITRがAIエージェント基盤市場規模推移および予測を発表

独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内のAIエージェント基盤市場規模推移および予測を発表いたします。

AIエージェント基盤市場の2024年度の売上金額は1億6,000万円、前年度の8倍に急拡大しました。2025年度も同等の伸びを維持すると見込んでいます。2024年後半より各社からAIエージェント製品・サービスの提供が開始され、2025年度に入ってからも市場参入ベンダーは継続的に増加しており、市場認知度が急速に高まっています。現在、企業におけるAIエージェント基盤の導入は初期段階にあり、多くの企業では試験的な利用にとどまっていますが、生成AIの急速な進化も追い風となり、より複雑かつ広範にわたる業務プロセスの自動化を実現する手段として期待が高まっています。これにより、今後さらなる導入拡大が見込まれ、同市場のCAGR(2024~2029年度)は142.8%、2029年度には135億円に達すると予測しています。

※本調査におけるAIエージェント基盤は、生成AIモデルを用いて、ユーザーが設定した目標に向けた自律的な計画の立案、記憶(メモリ)機能、外部ツールやAPI連携、タスク管理といった機能を統合した「AIエージェント」を開発・実行・管理するための環境を指します。法人向け商用製品・サービス群(プラットフォーム、フレームワーク、ツールなど)を対象としており、個人向けのものは含んでいません。

図.AIエージェント基盤市場規模推移および予測(2023~2029年度予測)
図.AIエージェント基盤市場規模推移および予測(2023~2029年度予測)

ITRのプリンシパル・アナリストである舘野 真人は、「自律的に行動するAIエージェントの開発・実行環境を提供するAIエージェント基盤は、エンタープライズ・ソフトウェアの利用形態を変革し、広範な業務プロセスの自動化と効率化を一気に加速させる可能性を秘めています。現在は普及の初期段階にありますが、主要なクラウドベンダーやSaaSベンダーが次々と市場に参入しており、今後は熾烈な競争が展開されると予測されます。また、多くのベンダーが従量課金制を採用し、新たな収益モデルを模索している点も注目すべき動向です。ユーザー企業においては、ベンダー各社の製品・サービス戦略を注視するとともに、将来を見据えて評価・検討を開始すべき時期に差し掛かっています」とコメントしています。

調査概要

今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:生成AI/機械学習プラットフォーム市場2025』に詳細を掲載しています。同レポートには、テキスト・マイニング/ナレッジ活用、翻訳、検索・探索エンジン、AI/機械学習プラットフォーム、チャットボット、ボイスボット、FAQ作成管理、RAG(Retrieval-Augmented Generation)/社内向けアシスタント、AIエージェント基盤、数理最適化の全10市場を対象に、国内83ベンダーへの調査に基づいた2023~2024年度売上げ実績および2029年度までの売上げ予測を掲載しています。

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