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プレスリリース

ITRが、誤解が広がる「コンポーザブルERP」に対する緊急提言を発表
~真の柔軟性と拡張性を備えたERPの活用方法を提言

独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、近年急速に注目を集めている「コンポーザブルERP」に関する誤解や過度の期待に対して、業界全体に警鐘を鳴らすべく、弊社ホームページおよび公式Youtubeチャンネルにて解説動画を公開しました。

動画タイトル

ITR「アナリストVideoブログ」シリーズ
コンポーザブルERPに警鐘を鳴らす(前編)
コンポーザブルERPに警鐘を鳴らす(後編)

本動画では、ITRのプリンシパル・アナリストである浅利 浩一が、「コンポーザブルERP」の概念に潜むリスクとその誤解を解明し、企業が真に求めるべきコンポーザブルの現実解を詳説しています。

背景と問題提起

コンポーザブルなシステムとは、一枚岩なモノリシック構造に対して、容易に分解・再構成可能なシステムを指します。積み木のようなブロックで構成することで、部分的な入れ替えや拡張が容易となり、環境変化に柔軟に対応できるという考え方です。しかし、昨今、「コンポーザブルERP」と称した、あるいは「コンポーザブルERP」の名を借りた不適切な情報発信が多々見られます。本動画では、ERPの特性についての理解が不十分なまま、コンポーザブルな構造の利点のみに着目して安易にシステムを組み合わせることによるリスクについて警鐘を鳴らしています。

図.コンポーザルなシステムの概念

ITRのアナリストの見解

プリンシパル・アナリストの浅利 浩一は、「ERPシステムとは本来モノの流れとカネの流れを同期させるSoR(System of Record:記録のためのシステム)であり、そもそもデコンポーズ(分解)すべきでない機能やデータ構造である製品がほとんどです。不見識なコンポーザブルERP論が提唱する過度なシステム分解と再構成への誘導は、ERPのデータ一貫性を損なうばかりか、システム間のデータ不整合を引き起こしかねません。企業は、『やってよいコンポーザブル』と『やってはいけないコンポーザブル』の違いを理解し、システムの設計・構築を進めることが求められます」と述べています。

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