独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内の画像認識市場規模推移および予測を発表します。
2022年度の画像認識市場の売上金額は93億円、前年度比32.9%増となりました。医療分野への応用や自動運転関連、セキュリティ監視など、近年さまざまな産業や分野において画像認識の活用が進んでおり、市場は高い伸びを示しています。2023年度も同様の傾向が続いていることから、同33.3%増と2022年度と同等の伸びを予測しています。近年の技術の進歩と幅広い応用に加え、市場参入ベンダーも増加傾向にあることから、同市場はさらなる拡大が期待されます。
ITRでは、同市場のCAGR(2022~2027年度)は29.6%、2027年度には340億円に達すると予測しています。
ITRのプリンシパル・アナリストである三浦 竜樹は、「現在の画像認識市場は、検品などの製造現場、防災や施設老朽化の検査などの社会インフラ、防犯・セキュリティの用途が高い割合を占めています。一方、店舗での顧客分析や動線分析などのマーケティング用途が、これらを上回る高い成長を見せています。同市場は、多様な用途を包括してカバーするAIベンダーと、用途に特化した特徴を持つ画像認識ベンダーが混在しており、用途ごとに上位ベンダーの顔触れも異なります。今後も画像認識技術は、マーケティング用途でのプライバシー保護などのように、各種用途で求められる機能の拡張と高度化が進むことが予測されます」とコメントしています。
調査概要
今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:画像・音声認識市場2023』に詳細を掲載しています。同レポートには、画像認識、OCR、音声認識、音声合成の4市場を対象に、国内69ベンダーへの調査に基づいた2021~2022年度売上げ実績および2027年度までの売上げ予測を掲載しています。