独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内のローコード/ノーコード開発市場規模推移および予測を発表します。
ローコード/ノーコード開発市場の2020年度の売上金額は515億8,000万円、前年度比24.3%増となりました。市場に影響力のある上位ベンダーの売上げの伸びが市場を牽引したことが要因となります。
経済産業省のDXレポートで指摘された「2025年の崖」への危機感を背景に、企業において急務となっているDXの推進にあたり、多様なニーズや急激なビジネス環境の変化への迅速な対応を目的に、ローコード/ノーコード開発に対する注目度が高まっています。最小限のコーディングあるいはコーティングが不要という特性によって、高品質でメンテナンスが容易なアプリケーションの開発が可能というメリットのほか、内製化による開発コストの大幅な削減にも寄与することから、今後も導入が進むと予想されます。
これらのことから、同市場のCAGR(2020~2025年度)は24.4%を予測しています。
ITRのプリンシパル・アナリストである甲元 宏明は、「DXへの取り組みが加速するのに伴い、企業では内製化を推進する機運が高まっています。プログラミングに長けたエンジニアを多く抱えていない企業にとって、短期間でアプリケーション開発スキルを習得でき、ユーザーとの共同作業で試行を繰り返すことが容易なローコード/ノーコード開発ツールは、DXや業務改革/改善に適していることから、今後も同市場はさらに成長すると考えられます」とコメントしています。
調査概要
今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート『ITR Market View:ローコード/ノーコード開発市場2022』に詳細を掲載しています。同レポートには、ローコード/ノーコード開発市場を対象に、国内23ベンダーへの調査に基づいた2019~2020年度売上げ実績および2025年度までの売上げ予測を掲載しています。