独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内のDMP(Data Management Platform)市場の市場規模推移および予測を発表します。
DMP市場の2018年度の売上金額は85億円、前年度比33.9%増と大幅な伸びを示しました。市場および導入効果の認知が拡大しつつあり、幅広い業種で導入が進んでいることが背景にあります。2019年度も提供ベンダー全般で新規ユーザーの獲得が堅調に進んでおり、引き続き同28.2%増の高成長を見込んでいます。
DMP市場を、利用するデータが第三者が主体か自社保有かで分けたパブリック、プライベート別で比較すると、2018年度のプライベートDMP市場は前年度比33.3%増、パブリックDMP市場はこれを若干上回る同34.9%増と、いずれも著しい伸びを記録しました。2019年度も同じくパブリックDMP市場の伸び率がプライベートDMP市場を9.5ポイント上回る見込みです。CAGR(2018~2023年度)はパブリックDMP市場は24.0%、プライベートDMP市場が21.0%と、ともに高い伸びを予測しています。

ITRのシニア・アナリストである三浦 竜樹は、「DMP市場は、新規顧客獲得に向けた広告配信を主な目的として導入されてきました。しかし、モノ売りのビジネスからサービス化へのシフトやIoTの普及などにより、自社の商品やサービスの利用状況を収集・分析するニーズが高まり、プライベートDMPの導入がさらに拡大すると見ています」とコメントしています。
調査概要
今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート「ITR Market View:メール/Webマーケティング市場2020」に詳細を掲載しています。同レポートには、メール送信市場、メール処理市場、アクセス解析市場、入力フォーム最適化市場、DMP(Data Management Platform)市場、CXプラットフォーム市場、広告効果測定市場の国内全43ベンダーへの調査に基づいた2017~2018年度売上げ実績および2023年度までの売上げ予測を掲載しています。