独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三浦 元裕、以下「ITR」)は、国内のクラウドベースのID管理サービスであるIDaaS(Identity as a Service)市場規模推移および予測を発表します。
国内IDaaS市場の2018年度の売上金額は21億円、前年度比43.8%増と拡大しました。企業においてクラウドシフトが加速していることや、参入ベンダーがクラウドアプリケーションと組み合わせた提案を行っていることなどが主な理由となります。また、従来IDM/IAMパッケージ製品を提供していたベンダーがIDaaSの提供にシフトする傾向が強まっていること、中堅・中小企業でも導入が容易であることなどから、2019年度も同38.6%増の高成長を維持すると予測しています。

ITRのシニア・アナリストである藤 俊満は、「社内システムのクラウドサービス化が進んでいることから、利用するクラウドサービスごとのIDをクラウド上でまとめて管理できるIDaaSのニーズが高まっています。特に期初に発生する人事異動では、膨大な異動者のIDと所属組織情報、アクセス権のメンテナンスが必要となりますが、IDaaSが提供するIDプロビジョニング機能やIDフェデレーション機能を利用することで、大幅な効率化が期待できます」とコメントしています。
調査概要
今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート「ITR Market View:アイデンティティ/アクセス管理市場2020」に詳細を掲載しています。同レポートには、IDaaSのほか、IDM/IAM、SSO、フェデレーション、特権ID管理、画面操作監視の全6分野を対象に、国内34ベンダーへの調査に基づいた2017~2018年度売上げ実績および2023年度までの売上げ予測を掲載しています。