独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:内山悟志、以下「ITR」)は、ストレスチェックシステム市場規模推移および予測を発表しました。
- ストレスチェックシステム市場は2015年度に前年度比61.2%増に 2016年度の同市場は114.6%増と、引き続き高い成長を予測 2018年度にかけても二桁台の成長でストレスチェックシステムの導入が進む見込み
ストレスチェックシステム市場の2015年度の売上金額は17億9,000万円、前年度比61.2%増となりました。労働安全衛生法の改正によるストレスチェックの実施義務化に伴い、2015年度以降、新規参入するベンダーが急増しており、市場は急激に活発化しています。
現状、実施義務の対象となる事業所全てがストレスチェックシステムを導入している(または導入を検討している)わけではありませんが、SaaS型を中心にすでに価格競争が始まりつつあり、比較的低コストで導入可能な選択肢が豊富であること、あるいは管理面での負担軽減や実施そのものの負担軽減に寄与すること、リアルタイムでの結果確認が可能であることによる利便性などから、2017年度にかけてストレスチェックシステムの導入が進むと考えられます。これらのことから、同市場のCAGR(2015~2020年度)は30.9%を予測しています。
その一方で、現状は義務化の波による市場拡大であるといえ、ベンダーにおいてはシステム化のメリットを訴求しきれていない側面も見受けられます。今後システム化をさらに促進するためには、システム化による事業への貢献度を、より明確に示す必要があると考えられます。

調査概要
今回の発表は、ITRが発行した市場調査レポート「ITR Market View:健康管理支援システム市場2016」に詳細を掲載しています。同レポートには、健康管理支援システム市場、ストレスチェックシステム市場の国内全24ベンダーへの調査に基づいた2014~2015年度売上げ実績および2020年度までの売上げ予測を掲載しています。
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ITR Market View:健康管理支援システム市場2016