株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:内山悟志、以下「ITR」)は、モバイルデバイス管理、モバイルアプリケーション管理(アプリ配信型、ゲートウェイ/ブラウザ型)、モバイルコンテンツ管理、モバイルデバイス向けマルウェア対策、モバイルデバイス向け開発ツールの5分野の国内エンタープライズ・モバイル管理市場動向を対象に、国内41ベンダーを調査し、これらの市場動向と分析をまとめた市場調査レポート「ITR Market View:エンタープライズ・モバイル管理/スマートアプリ開発市場2013」を本日発刊します。
モバイルデバイス管理市場:- モバイルデバイスの利用拡大に伴い、2012年度市場は前年度から約3.4倍の急速な伸び
- 2012年度より市場が立ち上がり、2013年度は10倍超へ
- 注目度の拡大により、2012年度に続き2013年度も21.4%増の見込み
- 2012年度の市場は95%増と大幅増、2013年度も87.2%増の高成長を維持
- モバイル端末のビジネス利用拡大に伴い、2012年度は175.0%増、2013年度も81.8%増と高成長を継続
- 2012年度市場は2倍強に拡大、2013年度はさらに伸びが加速
アプリケーション管理市場は2013年度よりアプリ配信型の導入が急拡大
本レポートでは、アプリケーション管理(MAM)を、大きく2つの製品分野に分けて調査しています。1つは「アプリ配信型」と呼ばれるもので、ネイティブ・アプリ(モバイルOS向けに開発されたアプリ)をデバイスに配信することで活用を支援する製品です。もうひとつが「ゲートウェイ/ブラウザ型」と呼ばれるもので、企業のサイト内に構築された業務アプリケーションをゲートウェイ層で変換し、スマートデバイス向けに最適化して利用させる製品です。
2012年度の時点では、アプリ配信型のMAM市場は立ち上がったばかりということもあり、実績では圧倒的にゲートウェイ/ブラウザ型が優勢になっています。しかし、2013年度よりアプリ配信型の導入が加速し、同市場のCAGR(2012~2017年度)は172.4%と大幅に伸び、2017年度には18億円に達すると見ています。一方、ゲートウェイ/ブラウザ型モバイルアプリケーション管理の同CAGRも17.2%と高く、モバイルアプリケーション管理市場全体ではCAGR28.3%、2017年度にはほぼ50億円の規模へと成長すると見ています。

ITRのシニア・アナリストである舘野真人は、「ネイティブ・アプリによる機能拡張はスマートデバイスの重要な価値のひとつであり、その特性を業務にも活かしたいと考える潜在的なニーズにより、今後アプリ配信型の導入が優位に進むと見ています。また一方で、メールの送受信やスケジュール管理などの比較的ライトな活用シーンでは、デバイスにデータを保存する必要のないゲートウェイ/ブラウザ型も根強い支持を獲得し続けるでしょう。将来的には、スマートデバイスの活用パターンや業務の特性に応じて両者のタイプを使い分けたり、あるいは1台で併用したりといった運用が一般化する可能性が高いと考えます」とコメントしています。
「ITR Market View:エンタープライズ・モバイル管理/スマートアプリ開発市場2013」のレポート概要
発行日:2013年11月12日
体 裁:CD-ROM版(PDF/300ページ)
発 行:株式会社アイ・ティ・アール
価 格:19万9,500円(税込)
対象分野:
- モバイルデバイス管理市場/対象ベンダー数23社
- モバイルアプリケーション管理(アプリ配信型)/4社
- モバイルアプリケーション管理(ゲートウェイ/ブラウザ型)/6社
- モバイルコンテンツ管理/7社
- モバイルデバイス向けマルウェア対策/4社
- モバイルデバイス向け開発ツール/7社
掲載データ:
- 市場規模実績(2011~2012年度)および予測(2013~2017年度)
- マーケットシェア(2011~2013度予測):ベンダー別、業種別、売上規模別、提供形態別*、管理対象デバイスOS別*(*対象市場のみ)
- 市場分析
- ベンダー各社(41社)のプロファイル:
詳細な目次は「ITR Market View:エンタープライズ・モバイル管理/スマートアプリ開発市場2013」に掲載