株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:内山悟志、以下「ITR」)は、エンドポイント・マルウェア対策、メール・セキュリティ、ファイアウォール/UTM、IDS/IPS、DLPなど全15分野を対象に、国内59ベンダーへの調査に基づく市場動向と分析をまとめた市場調査レポート「ITR Market View:セキュリティ市場2013」を本日発刊しました。本レポートの主なトピックは以下の通りです。
エンドポイント・セキュリティ:- 2012年度はモバイル向けマルウェア対策が175%増、仮想環境向けマルウェア対策が88%増と高成長
- 2012年度のメール・セキュリティ市場はパッケージとアプライアンスは前年度よりほぼ横ばいと低調だが、SaaS型は11.5%増と好調な伸び
- 2012年度は17.3%増と高成長を維持
- 2012年度市場は16.9%増の伸び、2013年度も同等の高い伸びを維持
- 認知度および需要拡大に伴い、2012年度市場は26.2%増と大幅な伸び
- 標的型攻撃の増加に伴い市場も大きな伸びを継続、SaaS市場が2012年度20.6%増と拡大
- 2012年度の市場は前年度から32倍と大きく躍進
- 2012年度のDLP市場はシマンテックの躍進で43.1%増と大幅に拡大
2012年度のサンドボックス型ゲートウェイ・セキュリティ市場は前年度の30倍強と大幅な伸び、2013年度も129.2%増と高成長を維持
国内サンドボックス型ゲートウェイ・セキュリティ市場の2012年度の売上金額は9億6,000万円、前年度より32倍の大幅な伸びとなりました。近年の標的型攻撃の拡大に伴い、市場の注目度が急速に高まっているとともに参入ベンダーも増えつつあることから、2013年度も引き続き同129.2%増の大きな伸びを見込んでいます。2012年度から2017年度までの年平均成長率(CAGR)は45.2%と、高い伸びを予測しています。

ITRのシニア・アナリストである舘野真人は、「サンドボックス型ゲートウェイ・セキュリティ製品は、仮想の閉鎖空間(サンドボックス)で疑わしいプログラムを実際に動作させ、その振る舞いによってマルウェアを特定するという新しいタイプのセキュリティ製品で、パターン・マッチングで対応できない未知のマルウェアを検知する手段として急速に注目度が高まっています。現時点では、標的型攻撃対策に特に熱心な大手グローバル企業が導入先の多くを占めていますが、今後、参入ベンダーのさらなる拡大と価格の低廉化が進むと見られることから、導入数・市場規模ともに拡大すると予測しています」とコメントしています。
「ITR Market View:セキュリティ市場2013」のレポート概要
発行日:2013年8月20日
体 裁:CD-ROM版(PDF/504ページ)
発 行:株式会社アイ・ティ・アール
価 格:19万9,500円(税込)
対象分野:
- エンドポイント・マルウェア対策(パッケージ)/対象ベンダー数9社
- エンドポイント・マルウェア対策(SaaS)/6社
- エンドポイント・マルウェア対策(モバイル)/4社
- エンドポイント・マルウェア対策(仮想環境)/4社
- アプリケーション制御/2社
- 改ざん検知・防御/2社
- メール・セキュリティ(パッケージ)/14社
- メール・セキュリティ(アプライアンス)/12社
- メール・セキュリティ(SaaS)/8社
- Webメール/6社
- メール・アーカイブ/9社
- メール誤送信防止/12社
- ファイアウォール/UTM/15社
- IDS/IPS/5社
- WAF/11社
- URLフィルタリング/3社
- Webゲートウェイ・セキュリティ/12社
- サンドボックス型ゲートウェイ・セキュリティ/3社
- ディスク暗号化/7社
- DLP/8社
掲載データ:
- 市場規模実績(2011~2012年度)および予測(2013~2017年度)
- マーケットシェア(2011~2013年度予測):ベンダー別、業種別、ファイアウォール/UTM製品価格別
- 市場分析
- ベンダー各社(59社)のプロファイル:
詳細な目次は「ITR Market View:セキュリティ市場2013」に掲載