株式会社アイ・ティ・アール(所在地:東京都新宿区、代表取締役:内山悟志、以下「ITR」)は、ネットワーク・アプライアンス製品として、企業向けルータ、企業向けスイッチ、レイヤ4-7スイッチ、WAN高速最適化機器、企業向け無線LAN、VPN(Virtual Private Network)ルータの6市場の国内市場動向および無線LAN市場のベンダーシェアを発表します。また、ITRでは、これらの市場動向と分析をまとめた市場調査レポート「ITR Market View:ネットワーク・アプライアンス市場2012」を本日発刊します。
企業向けルータ市場:- 2011年度の出荷金額は前年度比7.9%増と堅調
- 2011年度は通信事業者の投資拡大で同13.1%増と二桁の伸び
- 2011年度は通信事業者の大口投資が牽引し、同45.1%増の大幅な伸び
- クラウド化の進展に伴い、2011年度は18.0%増と高成長
- スマートフォンやタブレットPCの普及により、2011年度は同46.4%の大幅増
- モバイル機器の普及・ビジネス用途の拡大に伴い、2011年度は同22.2%増
スマートフォンやタブレットPCの普及により、2011年度の企業向け無線LAN市場は約1.5倍に拡大
企業向け無線LAN国内市場の2011年度の出荷金額は142億円、前年度から46.4%増の大幅な伸びとなりました。公衆無線LANスポットの拡大とスマートフォンやタブレットPCのビジネス利用拡大が背景にあると見ています。2012年度も同様の傾向が続いていることから、同28.2%増と高い伸びが維持されると見込んでいます。
2011年度のベンダーシェアを見ると、シスコシステムズが、ルータやスイッチにおける高い市場シェアと多数のユーザーを擁する強みを活かし、本市場においてもトップの座を引き続き堅持しました。2位の無線LAN専業ベンダーであるアルバネットワークスは、前年度比81.3%増、3位のメルー・ネットワークスも同84.6%増と、ともに出荷金額を大幅に伸ばし、前者は大企業を中心に導入、後者は得意とする大学、病院での導入を拡大させました。

ITRのシニア・アナリストである甲元宏明は、「コンシューマー市場におけるスマートフォン/タブレットの爆発的な普及が影響して、2011年度以降これらの企業導入が進み、また通信事業者におけるWiFiサービスも強化されました。これにより、2011年は企業向け無線LAN市場にとって飛躍の年となりました。今後、さまざまな成功事例が紹介されるにつれて、これまで無線LANの採用に消極的であった企業も、積極的に導入する姿勢に転じる可能性が高く、今後も同市場は高い伸びを示すと予測しています」とコメントしています。
「ITR Market View:ネットワーク・アプライアンス市場2012」のレポート概要
発行日:2012年7月25日
体 裁:製本版(A4判・平綴じ)/233ページ
またはCD-ROM版(全編PDFファイル形式で提供)
発 行:株式会社アイ・ティ・アール
価 格:製本版 14万7,000円(税込)、CD-ROM版 29万4,000円(税込)
対象分野:
- 企業向けルータ市場/対象ベンダー数7社
- 企業向けスイッチ市場/12社
- レイヤ4-7スイッチ市場/10社
- WAN高速最適化機器市場/7社
- 企業向け無線LAN市場/8社
- VPNルータ市場/6社
- 掲載データ: 市場規模実績(2010~2011年度)および予測(2012~2016年度)
- マーケットシェア(2010~2012年度予測):ベンダー別、業種別、筺体別*、レイヤ別*、PoE対応別*、通信速度別*、機器別*(*対象市場のみ)
- 市場分析
- ベンダー各社(29社)のプロファイル: