株式会社アイ・ティ・アール(本社:東京都新宿区、代表取締役:内山悟志、以下「ITR」)は、国内のデータベース管理システム(DBMS)、ビジネス・インテリジェンス(BI)、および経営パフォーマンス管理製品を対象に国内45ベンダーを網羅した調査を行い、市場規模および動向分析をまとめ「ITR Market View:DBMS/BI市場2010」として発行しました。本日、BI市場のひとつを構成するデータウェアハウス用DBMS市場の2009年度の市場規模、および同市場のなかでのアプライアンス市場のベンダーシェアを発表します。
2009年度のデータウェアハウス用DBMSアプライアンス市場は、オラクルの参入と好調な売上げにより、23%増の拡大
2009年度の国内DWH用DBMS市場をパッケージ・ソフトウェア市場およびアプライアンス市場に分類してそれぞれの市場規模を見ると、前者は前年からほぼ横ばいの18億5,000万円となったのに対して、後者は同23.1%増の73億5,000万円と拡大しました。市場全体のなかでの比率もほぼ2対8となり、アプライアンスでのDWH用DBMS製品が好調な勢いを見せています。
国内DWH用DBMSアプライアンス市場のベンダーシェアを見ると、テラデータおよびネティーザの専業ベンダーが前年と同様に上位のポジションを堅持しましたが、2009年度は後発で参入したオラクル、マイクロソフト、IBMの主要なRDBMSベンダーが3位から5位につけ、なかでもオラクルは10.9%のシェアを獲得し、2位のネティーザに肉迫しています。
ITRのシニアアナリストである生熊清司は、「オラクルのアプライアンス市場参入によって、市場全体が比較的大きな伸びを維持しました。DWH用DBMSの採用は、従来は流通業や金融業が中心でしたが、厳しい経済環境下での効率的な販売戦略を実施するために、他の産業でも採用が拡大しています。また、Greenplum買収によるEMCの積極的な展開、マイクロソフトのSQL Serverの新しいエディションのリリース、そしてSAPのDWHを含むアプライアンス市場への参入の発表を受け、2011年に向けてDWH用DBMSアプライアンス市場はさらなる拡大と競争の激化が予想されます。今後の方向性としては、オラクルやSAPなどのアプライアンス製品は、DWHとOLTPの両方を対象としていることから、DWH用途のみならず、あらゆるDB用途に拡大することが考えられます」とコメントしています。

「ITR Market View:DBMS/BI市場2010」のレポート概要
発行日 | : | 2010年12月21日 |
---|---|---|
体裁 | : | レポート版(A4判・バインダー装丁)/約330ページ、 またはCD-ROM版(全編PDFファイル形式で提供) |
発行 | : | 株式会社アイ・ティ・アール |
価格 | : | レポート版 17万3,250円(税込)、CD-ROM版 34万6,500円(税込) |
対象分野:
DBMS市場
RDBMS
XML DBMS
インメモリDBMS
BI市場
ETL(Extract/Transform/Load)
データ分析/レポーティング
データウェアハウス用DBMS(パッケージ/アプライアンス)
データ・マイニング
テキスト・マイニング
経営パフォーマンス管理市場
市場規模実績(2008~2009年度)および予測(2010~2014年度)
マーケットシェア(2008~2010年度):ベンダー別、業種別、OS別別
市場分析
該当ベンダー45社のベンダー・プロファイル:製品別売上高/製品別売上比率(チャネル別、業種別、OS別、企業売上規模別)/戦略/初期導入時の平均モデル/主要ユーザー企業/人員構成など、詳細データ