1. TOP
  2. 新着情報
  3. 「IT Trend 2016」開催報告

ITトレンド開催報告

「IT Trend 2016」開催報告
ビジネスとテクノロジを融合した未来における注目すべき技術動向と目指すべき将来像をアナリストが提言

TRは年1度のエグゼクティブ・フォーラム「IT Trend 2016」を今年は「ビジネスとテクノロジの未来デザイン」をテーマに、2016年10月12日に東京・京王プラザホテルで開催した。ITR 代表取締役/プリンシパル・アナリストの内山悟志の基調講演をはじめ、ゲストスピーカーによる特別講演とデモンストレーション、当社アナリストによるアナリストセッション、ITベンダーによる特別セッションなど全12セッションが行われた。ユーザー企業の経営者やCIO、情報システム部門長など約700名が来場し盛況を博した。

ia_20161012_1_1

基調講演ではITR代表取締役/プリンシパル・アナリストの内山悟志が、「デジタルエコシステムが描く未来像」と題し、講演を行った。

ITR 代表取締役/プリンシパル・アナリスト内山悟志
ITR 代表取締役/プリンシパル・アナリスト内山悟志

現在は、デジタル産業革命が到来し資本主義市場経済から持続的再利用型経済が勃興しているとし、デジタルビジネスがこのシフトを加速していると説明した。さらに、この状況下では企業やビジネスシステムが、つながりあうことで大きな価値を生むエコシステム構築が有効な戦略になると指摘した。特に注目すべきなのは、この中核に位置するカテゴリー・プラットフォーマーの存在であるとして、特定の業界や技術分野のデータを蓄積し分析することで進化するプラットフォーム戦略の勝ちパターンの実例を挙げた。

最後に、企業は新たに形成されるデジタルエコシステムの中での自社の位置取りを明確にし、共創戦略をもってイノベーション創出のために自らを変革する必要があると提言した。

特別講演では「Do IoT Yourself ~IoTが示す未来のビジネス~」と題し、スピーカーのプリンシパル・アナリスト甲元 宏明とシニア・アナリスト舘野 真人が登壇し、企業は主体的にビジネスイノベーションに取り組むべきと提言した。

ITR プリンシパル・アナリスト甲元 宏明
ITR プリンシパル・アナリスト甲元 宏明

さらに、既存業務の効率化をする「ビジネス強化のためのIoT」でなく、ビジネス成長を促す「ビジネスイノベーションのためのIoT」は、企業単独で取り組むのではなく外部の知恵や技術をうまく使うことが重要とし、こういったスタートアップ企業として株式会社Moff 高萩 昭範氏、株式会社リトルソフトウェア 川原 伊織里氏、エブリセンスジャパン株式会社 真野 浩氏をゲストスピーカーに迎えた。各社のIoTを駆使した事業紹介とデモンストレーション、活発な議論がなされた後、甲元 宏明が「自ら共創できる企業を発見し未来のビジネスを展開すべし」と企業のアクションを促し、講演を締めくくった。

株式会社Moff 高萩 昭範氏
株式会社Moff 高萩 昭範氏
株式会社リトルソフトウェア 河原 伊織里氏
株式会社リトルソフトウェア 河原 伊織里氏
エブリセンスジャパン株式会社 真野 浩氏
エブリセンスジャパン株式会社 真野 浩氏

「IT投資動向と2017年に注目すべきIT戦略テーマ」では、取締役/プリンシパル・アナリスト 金谷 敏尊が講演を行った。前半は、ITRが毎年実施している「国内IT投資動向調査2017」の速報値を発表した。後半では、弊社アナリストらにより抽出された11のIT戦略テーマについて、2020年に向けたビジネスの未来予測と提言が発表された。

ITR 取締役/プリンシパル・アナリスト 金谷 敏尊
ITR 取締役/プリンシパル・アナリスト 金谷 敏尊

その他、ITRアナリストによる5つのセッションとITベンダーによる4つのセッションが行われた。フォーラム終了後に開催された懇親会には多数の来場者が参加し、情報交換や意見交換が活発に行われた。

TOP