調査ハイライト
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ビジネスチャット市場の2019年度の売上金額は105億6,000万円、前年度比41.6%増となりました。上位4社の突出した伸びが市場を牽引しており、市場の成長に大きく寄与しています。
個人向けチャットサービスの利用者拡大により、チャットはポピュラーな個人間コミュニケーションの手段として広く社会に定着しています。こうした社会的なトレンドにより、チャットのビジネス利用への抵抗感や懐疑的なマインドは薄れており、むしろその手軽さや利便性をビジネスでも積極的に活用したいと考える企業が年々増加しています。また、コロナ禍によって在宅勤務者のコミュニケーション手段として注目されているほか、製造業や建設業、医療・介護事業者、飲食店などでは、PCを利用しない現場スタッフにも普及が進んでおり、業種・業態・企業規模を問わず、広範囲に需要が拡大しています。ベンダー側もセキュリティの強化、各種業務システムとの連携拡大、利活用のための幅広い情報提供、きめ細かなサポートなど、ビジネス利用におけるさまざまな要望に応えるべく、頻繁な機能強化や拡張、周辺サービスの充実を図っており、そうした動きも導入の拡大に寄与しています。
その一方で、認知度が高いベンダーの製品・サービスや、コラボレーション・スイートの一部として提供されているサービスに需要が集中する傾向が見られ、今後淘汰が進むと考えられます。
これらのことから、ビジネスチャット市場のCAGR(2019~2024年度)は21.9%、2024年度には300億円に迫る市場規模に拡大すると予測しています。
図.ビジネスチャット市場規模推移および予測(2018~2024年度予測)
ITRのシニア・アナリストである舘野 真人は、「ビジネスチャットは、コロナ禍によって対面での接触が制限されるなか、社内コミュニケーションを補完する目的で新規導入が加速しました。また、スマートフォンとの親和性も高く、現場の最前線で働くスタッフにとっても必携のツールとして認知されるようになりました。一部のサービスはビデオ通話や音声通話の機能を備えるほか、ボットによる機能拡張にも対応しており、今後は、社内システムを連携させるハブとしての役割も期待されます」とコメントしています。
目 次
第1章 調査レポート概要
- 1-1 調査概要
- 1-2 市場の定義
- 1-2-1 対象市場
- 1-2-2 用語解説
- 1-2-3 年度解説
- 1-2-4 データ利用上の注意
- 1-3 エグゼクティブ・サマリ
第2章 国内ビジネスチャット市場動向
- 2-1 ビジネスチャット市場
- 2-1-1 市場規模およびベンダーシェア
- 2-1-2 業種別市場シェア
- 2-1-2-1 業種別市場シェア
- 2-1-2-2 ベンダー別市場シェア:製造業
- 2-1-2-3 ベンダー別市場シェア:流通業
- 2-1-2-4 ベンダー別市場シェア:金融業
- 2-1-2-5 ベンダー別市場シェア:通信業
- 2-1-2-6 ベンダー別市場シェア:サービス業
- 2-1-2-7 ベンダー別市場シェア:建設業
- 2-1-2-8 ベンダー別市場シェア:公共・公益
- 2-1-3 従業員規模別市場シェア
- 2-1-3-1 従業員規模別市場シェア
- 2-1-3-2 ベンダー別市場シェア:従業員10,000人以上
- 2-1-3-3 ベンダー別市場シェア:従業員5,000~10,000人未満
- 2-1-3-4 ベンダー別市場シェア:従業員1,000~5,000人未満
- 2-1-3-5 ベンダー別市場シェア:従業員300~1,000人未満
- 2-1-3-6 ベンダー別市場シェア:従業員100~300人未満
- 2-1-3-7 ベンダー別市場シェア:従業員100人未満
- 2-2 調査結果総括
第3章 国内チャットボット市場動向
- 3-1 チャットボット市場
- 3-1-1 市場規模およびベンダーシェア
- 3-1-2 業種別市場シェア
- 3-1-2-1 業種別市場シェア
- 3-1-2-2 ベンダー別市場シェア:製造業
- 3-1-2-3 ベンダー別市場シェア:流通業
- 3-1-2-4 ベンダー別市場シェア:金融業
- 3-1-2-5 ベンダー別市場シェア:通信業
- 3-1-2-6 ベンダー別市場シェア:サービス業
- 3-1-2-7 ベンダー別市場シェア:建設業
- 3-1-2-8 ベンダー別市場シェア:公共・公益
- 3-1-3 従業員規模別市場シェア
- 3-1-3-1 従業員規模別市場シェア
- 3-1-3-2 ベンダー別市場シェア:従業員10,000人以上
- 3-1-3-3 ベンダー別市場シェア:従業員5,000~10,000人未満
- 3-1-3-4 ベンダー別市場シェア:従業員1,000~5,000人未満
- 3-1-3-5 ベンダー別市場シェア:従業員300~1,000人未満
- 3-1-3-6 ベンダー別市場シェア:従業員100~300人未満
- 3-1-3-7 ベンダー別市場シェア:従業員100人未満
- 3-1-4 用途別市場シェア
- 3-1-4-1 用途別市場シェア
- 3-1-4-2 ベンダー別市場シェア:BtoE用途
- 3-1-4-3 ベンダー別市場シェア:BtoB用途
- 3-1-4-4 ベンダー別市場シェア:BtoC用途
- 3-2 調査結果総括
第4章 市場予測
- 4-1 市場予測の前提条件
- 4-2 ビジネスチャット市場予測(~2024年度)
- 4-3 チャットボット市場予測(~2024年度)
第5章 ベンダー・プロファイル
- 5-1 ベンダー・プロファイルの見方
- 5-2 株式会社AI Shift
- 5-3 ARアドバンストテクノロジ株式会社
- 5-4 Automagi株式会社
- 5-5 株式会社Beat Communication
- 5-6 Chatwork株式会社
- 5-7 hachidori株式会社
- 5-8 株式会社L is B
- 5-9 株式会社Nextremer
- 5-10 NTTテクノクロス株式会社
- 5-11 SCSK株式会社
- 5-12 Slack Japan株式会社
- 5-13 株式会社Studio Ousia
- 5-14 株式会社アイアクト
- 5-15 株式会社エクサ
- 5-16 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
- 5-17 エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社
- 5-18 エムオーテックス株式会社
- 5-19 カラクリ株式会社
- 5-20 株式会社コンシェルジュ
- 5-21 シスコシステムズ合同会社
- 5-22 株式会社空色
- 5-23 株式会社チャットブック
- 5-24 日本電通株式会社
- 5-25 株式会社ネオジャパン
- 5-26 ネオス株式会社
- 5-27 パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社
- 5-28 富士通株式会社
- 5-29 株式会社豆蔵
- 5-30 モビルス株式会社
- 5-31 りらいあデジタル株式会社
- 5-32 ワークスモバイルジャパン株式会社
- 5-33 ワウテック株式会社
商品概要
- ビジネスチャット市場/9社
- チャットボット市場/24社
- 市場規模実績(2018~2019年度)および予測(2020~2024年度)
- マーケットシェア(2018〜2020年度予測):ベンダー別、業種別、従業員規模別、用途別*(*対象市場のみ)
- 市場分析
- ベンダー各社(32社)のプロファイル:【調査項目】製品・サービス別売上高/製品・サービス別売上比率(チャネル別、業種別、従業員規模別)/戦略/主要パートナー/用途別/主要ユーザー企業/人員構成 など、詳細データ
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