2023年は、ChatGPTの登場により、生成AIサービスと、その土台となる大規模言語モデル(LLM)などの基盤モデルの能力の高さが、一般の人々の間にも広く知れ渡った1年であった。海外では、ChatGPTの開発元である米国のOpenAI社を筆頭に、米Anthropic社、カナダのCohere社などの生成AI専業ベンダーが多額の資金調達を行い、企業価値10億ドル以上のユニコーン企業が新たに複数誕生した。また、Google社やAmazon Web Services社などの大手クラウドベンダーも独自の基盤モデルの開発を強化し、生成AI分野での覇権争いは熾烈さを増している。