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ITR Review
ヘッドレスCMSと生成AIによるコンテンツ作成・配信の可能性
コロナ禍以降、Web/ECサイト、ソーシャルメディアなどのデジタルチャネルの重要性が高まっており、顧客接点の強化を目的に、既存のCMSあるいはWeb制作会社への委託開発から、多様なデジタルチャネルに対応するCMS(Content Management System)に移行する動きが活発化している。本稿では、CMSを取り巻く市場動向および技術動向について考察する。
CMSは、Webサイトにおけるコンテンツの作成、編集、公開、管理を容易に行うためのツールであるが、インターネットの普及、スマートフォンからのWebアクセスの急増、ソーシャルメディアの台頭、コロナ禍でのデジタルチャネルの重要性の高まりなど、さまざまな環境変化に合わせて機能拡張と市場成長を続けている。ITRがまとめた市場調査レポート『ITR Market View:ECサイト構築/CMS/SMS送信サービス/電子請求書サービス/電子契約サービス市場2023』によると、CMS市場の2022年度の売上金額は124億6,000万円、前年度比7.8%増となった(図1)。
コロナ禍以降、Webサイトを活用しビジネスの再構築を行う企業が増加しており、マーケティングツールや販売支援ツールなどとの連携や、SEO対策でのサイトリニューアルなど、案件の大規模化が進んでいる。また、近年は、企業活動や財務体質の健全性を対外的にアピールするために、IRサイトを再構築する案件も増加えており、市場拡大を後押ししている。同様の動きから2023年度のCMS市場は同11.3%増を見込んでいる。また、企業のクラウドシフトに伴い、同市場でもパッケージからSaaSへの販売にシフトしているベンダーが増加している。加えて、大規模なWebサイト向けのハイエンドなSaaSモデルの増加により、同市場のCAGR(2022~2027年度)は、パッケージ市場の5.2%に対し、SaaS市場は8.1%を予測している。
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