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ITR Review

コンテンツ番号:
R-222055
発刊日:
2022年5月1日

ビジネスコンセプトの立案

アイデア創出技法の活用

著者名:
金谷 敏尊
ビジネスコンセプトの立案のロゴ画像

新規ビジネスの創出は、DX推進で期待される本筋の取り組みであるが、成果を出すための方程式といったものがなく、実現の難易度は高い。ここでは、その最も初期の活動となるビジネスコンセプトの立案に着目し、アイデアを創出するためのテクニックを紹介する。

DXの本義

DX推進を開始した企業が、さまざまな業務領域や事業分野にデジタル技術を適用することを検討する際、一定の効果が期待できる比較的着手しやすい領域から取り組もうと考えるのが常である。そのため、多くの企業はペーパーレス化やワークスタイル革新といった業務改善に関わるプロジェクトを優先する。一方、一歩先を進む企業は、事業部門におけるプロセス革新(AI活用による生産自動化など)を手掛けたり、新規ビジネスの創出を視野に入れたりする。新規ビジネスの創出は競争優位性を見据えたDXの本義であり、花形的な取り組みといえる(ITR Review 2021年10月号『ビジネス開発に求められるステップ』#R-221105)。

しかし、新規ビジネスのアプローチには、王道的な手法や成功の方程式といったものがなく、非常に難易度が高いといわざるを得ない。VUCAの時代といわれるように市場動向の確実性が低く、先行きも不透明な現代においてはなおさらのことといえよう。企業における既存ビジネスの仕組みは、ビジネスドメインにおける事業機会を長年かけて攻略してきた結果であり、これに代わる新たな事業機会を見出すのは容易なことではない。かといって、多角化や飛び地を前提に、全く土地勘のない未開のビジネスエリアを対象にしても、失敗に終わりがちである。したがって、新規ビジネスの創出を狙ううえでの規範となる考え方を念頭に置いて進めていきたい。

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