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ITR Review

コンテンツ番号:
R-222024
発刊日:
2022年2月1日

フィット&ギャップ分析の再考

VUCA時代に適応困難な伝統的評価法の改善の手引き

著者名:
甲元 宏明
フィット&ギャップ分析の再考のロゴ画像

フィット&ギャップ分析は多くの企業がITソリューション選定において採用している手法である。しかしこれは現行システムをベースに現在の自社要件を正として評価する手法であり、変動性/不確実性/複雑性/曖昧性は考慮されていない。テクノロジ進化の速いクラウドサービスを利用する場合、従来のフィット&ギャップ分析は有効とはいえず、改良版「フィット&ギャップ手法」を策定すべきである。

フィット&ギャップ分析の概要

「フィット&ギャップ分析」は、企業がパッケージやSaaSなどのITソリューションを選定する際に必ずといってよいほど頻繁に採用される手法である。パッケージやSaaSに限らず、IaaS/PaaSやネットワークなどのITインフラ製品・サービスに適用されることも多い。

図1.フィット&ギャップ分析の概念

図1.フィット&ギャップ分析の概念
出典:ITR

図1にフィット&ギャップ分析の概要を示す。自社要件と検討対象のITソリューションが提供している機能(本稿ではシステム性能などの「非機能要件」も機能に含めている)を比較し、合致している部分「フィット」とそうでない部分を判断する。自社要件からフィットしている部分を除外した部分が「ギャップ」に該当する。ERPなど一部のITソリューションはカスタマイズ(ソリューションの設定変更やソリューション内での開発を行うこと)でこのギャップ部分を実現することが可能である。一般に、カスタマイズで対応できないギャップ部分は、独自開発が必要となる機能である。一般に、フィットとギャップの量や質を評価して、検討対象のITソリューションを選定するか否かを判断する。

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