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ITR Review

コンテンツ番号:
R-221032
発刊日:
2021年3月1日

COBOLシステム将来構想の策定ポイント

言語戦略のないマイグレーションからの脱却

著者名:
甲元 宏明
COBOLシステム将来構想の策定ポイントのロゴ画像

国内にはレガシーの代表的存在であるCOBOLシステムを保有している企業が多い。COBOLは、現在もオブジェクト指向やマイクロサービスなどの先進テクノロジに対応可能で、IaaSやPaaSなどのパブリッククラウドでも開発/運用/保守が可能である。しかし、COBOLシステムの単純なクラウドへのマイグレーションを選択すべきではない。COBOLシステムに関わるビジネス状況やIT部員のモチベーションなどの総合的な視点で将来構想を決定すべきである。

レガシーシステムの問題点

経済産業省が2018年9月に発行した『DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~』(以下、DXレポート)では、「レガシーシステム」は、「技術面の老朽化、システムの肥大化・複雑化、ブラックボックス化などの問題があることによって、経営・事業戦略上の足かせ、高コスト構造の原因となっている」としている。このため、2020年までにシステム刷新の経営判断を行い、2021年から2025年にかけてビジネス戦略を踏まえたシステム刷新を経営最優先課題として断行することを提言している。このような取り組みができない企業はデジタル競争に敗れ消え去っていくとし、これを「2025年の崖」と呼んでいる。JUAS(日本情報システム・ユーザー協会)の2017年の調査によると、約8割の企業がレガシーシステムを保有しており、約7割の企業がレガシーシステムがDXの足かせになっていると回答している。本稿では、経済産業省があげた前述のレガシーシステムの問題のうち「技術面の老朽化」に焦点を当てて、「2025年の崖」から崩れ落ちないためのポイントについて述べる。

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