そうしたなか、業務分析の新たな手法として近年注目されるようになったのがプロセスマイニングである。これは、データマイニング技術を応用してERPやCRMなどの業務システムが生成するログデータ(トランザクションデータ)を解析し、業務プロセスの処理パターンを動的に可視化するものである。時系列でつながったファクトデータから、業務の流れをプロセスモデルとして描き出すことができるのが最大の特徴だ。このコンセプト自体は約20年前に登場したものだが、昨今のマイニング技術の進化や、RPA(Robotic Process Automation)の登場による業務の自動化ニーズの高まりなどを背景に、効率化すべき業務を特定するための手段として認識されるようになった。