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ITR Review

コンテンツ番号:
R-219073
発刊日:
2019年7月1日

エンジニアリングチェーンの標準化

ものづくり上流システムの高度化

著者名:
浅利 浩一
エンジニアリングチェーンの標準化のロゴ画像

エンジニアリングチェーンは、サプライチェーンの上流システムであり、マスカスタマイゼーション、デジタルツイン、CPS(Cyber Physical System)といった、新たなものづくりシステムにおいて重要な役割を担う。しかしながら、エンタープライズシステムにおいて最もソリューションが未成熟な領域であることから、ものづくり上流システムの強化を目指す企業は主体的に取り組むことが求められる。

エンジニアリングチェーンとは何か

エンジニアリングチェーンは、企業活動を構成するバリューチェーンにおいて、「設計(Design)」および「開発(Development)」領域における業務活動群である(図1)。サプライチェーンが供給連鎖、デマンドチェーンが需要連鎖とすれば、エンジニアリングチェーンは設計・開発連鎖ということになるが、マイケル・E・ポーター氏が提唱した古典的バリューチェーンでは、「技術開発(Technology Development)」として支援活動(Support Activities)のひとつに位置づけられている(ITR Review 2012年8月号「ビジネスプロセス管理の課題」#R-212083)。

図1.エンジニアリングチェーンを含む3つの連鎖

図1.エンジニアリングチェーンを含む3つの連鎖
出典:ITR

これに対して、サプライチェーンとデマンドチェーンはバリューチェーンにおける主活動(Primary Activities)と位置づけらる。しかし、今日の新たなものづくりシステムでは、競争優位性を左右する技術開発の重要性が格段に増している。もはやエンジニアリングチェーンは、主活動のひとつとして捉えるべき時代に差し掛かっているといってよい。

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