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ITR Review

コンテンツ番号:
R-219034
発刊日:
2019年3月1日

デジタルイノベーションの対象領域

提供価値と顧客のポートフォリオによる検討

著者名:
内山 悟志
デジタルイノベーションの対象領域のロゴ画像

デジタルイノベーションの創出を検討する際に、どのような分野を対象とするかの見極めが非常に重要となる。デジタル技術を活用することでビジネスや業務をどのように変革するのかを明確に方向づけるためには、まずはイノベーションの対象領域を明確に定めることが求められる。

イノベーションの方向性を見定める

デジタルイノベーションが目指すゴールはAIなどの先端技術の導入でもなければ、ましてや実証実験をすることでもないはずであり、どのビジネスや業務をどのように変革するのかを明確に方向づけることが求められる。イノベーションは、技術的な発明や発見だけではなく、生産方式、販売方法の革新や、顧客に対する新たな体験の提供を含んだより広範な概念であり、その対象領域も多岐にわたる。

まずは、提供する価値と顧客層の観点からイノベーションの方向性を見定めることが推奨される。従来の提供価値と新規の提供価値、従来の顧客層と新規の顧客層の2軸で構成されるポートフォリオで整理すると、4つの象限にはそれぞれ異なるイノベーションの方向性が見えてくる(図1)。

図1.イノベーションのポートフォリオ

図1.イノベーションのポートフォリオ
出典:ITR

ポートフォリオの4つの象限のそれぞれにおいて、イノベーション創出の進め方や着眼点は異なるため、対象とする領域を定めたうえで具体的なアイデア出し、体制の構築、推進プロセスの決定を行わなければならない。

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