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ITR Review

コンテンツ番号:
R-217023
発刊日:
2017年2月1日

SAP S/4HANA Cloudの概要

パブリッククラウド版が及ぼすインパクト

著者名:
浅利 浩一
SAP S/4HANA Cloudの概要のロゴ画像

主要ERPベンダーのなかでは最も遅れたが、SAP社は新たなSaaS ERPであるS/4HANA Cloudの提供を開始した。まだ提供される機能は限定されているものの、従来のSAPビジネスそのものが大きく変わる可能性が高く、企業およびパートナーに与えるインパクトは非常に大きい。

S/4HANA Cloudの発表

SAP社は、2016年3月10日、SAP S/4HANA Cloud 1603リリースを発表し、S/4HANA Enterprise Management(以下、S/4HANA)のpublic option、すなわちパブリッククラウド版の提供について発表した。1603は、2016年3月のリリースであることを表している。S/4HANAは、2015年2月3日にR/3以降23年ぶりとなる新製品として発表された(ITR Review 2015年6月号「SAP S/4HANAの本質」 #R-215063)。その後、1511、1603、1605と、おおむね3ヵ月ごとに新版がリリースされ機能強化が図られてきている。従前のリリースでも、S/4HANA Cloudのprivate option、つまりプライベートクラウド版は出荷されていたが、最新の1611リリースでは、「SAP S/4HANA Cloud」「SAP S/4HANA Professional Services Cloud」「SAP S/4HANA Marketing Cloud」の3領域でパブリッククラウド版が利用できるようになっている。

SAPジャパンは、オンプレミス版であるS/4 HANA 1610リリースについてはプレスリリースを発行しているが、クラウド版については発行しておらず、国内においては静かにサービスの提供が開始された感がある。すでに、数社の企業が導入を進めているようだ。

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