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ITR Review

コンテンツ番号:
R-216114
発刊日:
2016年11月1日

IoTにおけるネットワーク設計指針(前編)

無線通信規格の理解と適用指針

著者名:
甲元 宏明
IoTにおけるネットワーク設計指針(前編)のロゴ画像

IoTで利用するネットワーク規格はこれまでの企業ITでは馴染みの薄いものが多い。IoTプロジェクトを成功に導くためには、IoTシステムの規格や基本設計時にこれらのネットワーク規格の特徴、仕様、制約、概算費用を理解しておくことが重要である。

IoT構成パターンの不在

IoTには新ビジネスの創成や現行ビジネスの強化といった目的があるが、そのいずれにおいても、IoTシステムの構成を検討する段階においては、どのようなネットワーク規格やプロトコルを選択すればよいのかが焦点になることが多い。センサーのような小型デバイスを大量につなぐことが多いIoTでは、従来の企業ITではあまり利用することがなかったネットワーク規格を採用するケースも少なくない。

LAN、WAN、モバイル通信など従来の企業ネットワークで利用することが多いネットワークに関しては、歴史が長いことと多くの事例が存在するため、ネットワーク構成パターンはさほど多くなく、ユーザー企業内のネットワーク設計者やネットワーク・インテグレーターはそのパターンをベースに各社で工夫を凝らせばよいケースが多かった。しかし、IoTシステムには、社内社外のあらゆる場所に配置される可能性が高い大量のデバイス、デバイスへの電力連続供給の可否、ネットワーク通信距離、利用ビジネスプロセスなど、極めて多くの構成要素が存在し、ネットワーク設計パターンといえるようなものはまだ存在しない。本稿では、IoTで利用する可能性が高いネットワーク規格の解説とそれらを選定するための指針を紹介したい。

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