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ITR Review

コンテンツ番号:
R-216025
発刊日:
2016年2月1日

機能/テクノロジによるITソリューション選定

ベンダー中心選定時代の終焉

著者名:
甲元 宏明
機能/テクノロジによるITソリューション選定のロゴ画像

ITソリューションの選定において、製品/サービスまたはそれらが持つテクノロジを中心に選定すべきかベンダー(製品の開発元企業)を中心に選定すべきか悩む企業は多い。企業ITのビジネス貢献が求められ、単一ベンダーだけで企業ITの「都市計画」を支援することが困難になった現在においては、製品機能/テクノロジを中心とした選定を行うべきである。

IT製品/サービス選定とベンダー選定のどちらが重要なのか

ユーザー企業がシステム構築を行う場合に必要なITソリューションを選定するアプローチについて、改めて考えてみたい。ここでの「ITソリューション」とは、ハードウェア、パッケージ・ソフトウェア、サービスなど、ベンダーから販売されているIT製品やサービスのことを指している。ITソリューション選定において、「製品/サービス」を能動的に選ぶのか、それとも「製品開発元のベンダー」を基準に選ぶのか、どちらが好ましいだろうか。

例えば、「大手ネットワーク・ベンダーや大手OSベンダーの製品を自社標準にしており、これらのベンダー製品は優先的に選定する」というユーザー企業は多い。しかし、ユーザー企業にとって大きな投資となるERP、SCM、ECのような領域では、ベンダー名で選ぶ企業は少なく、製品の仕様、要求充足度、品質、将来性などで選ぶ傾向にある。また、特定ベンダーを自社標準としていなくても、大手ベンダーの存在感の大きい(シェアが大きい)領域(ミドルウェアやユーティリティなど)では、ベンダーで選ぶ企業が多い。いずれにせよ、自社の考え方や戦略を明確に持ち、全ての領域に対し自社ルールや方針を基準として選定を行っているユーザー企業は非常に少ないのが実情である。

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