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ITR Review

コンテンツ番号:
R-215075
発刊日:
2015年7月1日

ITを活用したイノベーションへの備え

調査結果にみる体制・制度・スキルの現状

著者名:
内山 悟志
ITを活用したイノベーションへの備えのロゴ画像

ITによるビジネスへの直接的な貢献やデジタルイノベーションの重要性が叫ばれる中、こうした取り組みに対する企業の組織体制、制度・プロセス、人材・スキルは整っているのだろうか。本稿では、調査結果をもとにITを活用したイノベーションに向けた備えの重要性について述べる。

ITを活用したイノベーションに対する組織体制と認識

ITによるビジネスへの直接的な貢献やデジタルイノベーションへの期待が高まっているが、こうした取り組みを推進するためにはIT部門だけでなく、経営者や事業部門を含む全社的な組織体制、認識、制度・プロセス、企業風土、人材・スキルについて大きな転換が求められる。現時点においてこうした備えは整っているのだろうか。ITRでは、2014年11月に従業員100人以上の企業で経営企画、事業企画、営業企画、IT企画に関する業務に携わる従業員に対して調査を行った。

ITRでは、ITを活用したイノベーションについて「働き方・組織運営の変革」「顧客関係・マーケティングの変革」「新規事業創造やビジネスモデルの変革」の3つの方向性を示している(ITR Review 2014年9月号「デジタルイノベーションの潮流」#R-214091)。まずは、3つの方向性に対する組織体制について確認した(図1)。それぞれの変革を推進する組織があるかについては、「ややあてはまる」を含めると概ね半数以上が該当する結果となった。3つの方向性のなかでは、「働き方・組織運営の変革」を推進する組織が最も多く存在する結果となった。

図1.3つの方向性のイノベーションを推進する組織の有無

図1.3つの方向性のイノベーションを推進する組織の有無
出典:ITR(「デジタルイノベーション動向調査」2014年11月実施、有効回答:281件)

また、イノベーションの3つの方向性の重要性に対する経営者、事業部門およびIT部門の認識についても、すべてにおいて概ね6割が「ややあてはまる」以上の回答を寄せている(図2)。特に、経営者と事業部門は他の2つよりも「新規事業創造やビジネスモデルの変革」を重要と認識する傾向が強い。

図2.3つの方向性のイノベーションへの認識

図2.3つの方向性のイノベーションへの認識
出典:ITR(「デジタルイノベーション動向調査」2014年11月実施、有効回答:281件)

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