1. TOP
  2. レポート・ライブラリ
  3. オンプレミスの価値 or サービスの価値 - 自社内のサーバ環境で利用するクラウドサービス -


ITR Review

コンテンツ番号:
R-215061
発刊日:
2015年6月1日

オンプレミスの価値 or サービスの価値

自社内のサーバ環境で利用するクラウドサービス

著者名:
金谷 敏尊
オンプレミスの価値 or サービスの価値のロゴ画像

ITインフラとしてクラウドサービスを積極的に活用する企業が増える一方で、オンプレミスに留まらざるを得ない確固たる理由を抱える企業もある。両者の利点は相反するものとこれまで捉えられてきたが、今日では、その中間に位置し、双方の特性を有するサーバ環境が登場してきている。

ITインフラとしてのクラウド環境への期待

企業のITインフラの仮想化/クラウド基盤の適用が進んでいる。今日では社内の業務システムもその対象となりつつあり、企業の情報システムに及ぼす影響はますます高まってきている。クラウド基盤を備えるうえでは、さまざまな選択肢があるが、大きくオンプレミス(所有型)とサービス(利用型)に分けられる。全般的にみて、オンプレミスを指向する企業は独自性やセキュリティを、サービスを指向する企業は柔軟性や迅速性をインフラに期待する向きが強い。両者の価値はトレードオフの関係にあるためどちらかを選択せざるを得ず、両立は難しいというのがこれまで主流の考え方である。

図1.クラウド環境でITインフラを運用する際に期待すること

図1.クラウド環境でITインフラを運用する際に期待すること
出典:ITR(2015年2月調査)

クラウド環境でITインフラを運用する際に期待する点を具体的にみてみよう。期待される環境について選択肢を用意し、複数回答で尋ねた結果、高低はあるもののほぼ満遍なく一定の回答率が得られる結果となった(図1)。企業ITインフラとして、オンプレミス、サービスの各々の利点は、ともに期待されている状況にあるといえる。

ITR 著作物の引用について

ITRでは著作物の利用に関してガイドラインを設けています。 ITRの著作物を「社外利用」される場合は、一部のコンテンツを除き、事前にITRの利用許諾が必要となります。 コンテンツごとに利用条件や出典の記載方法が異なりますので、詳細および申請については『ITR著作物の引用ポリシー』をご確認ください。

TOP