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ITR Review

コンテンツ番号:
R-215051
発刊日:
2015年5月1日

ビジネスKPI設定の落とし穴

試行錯誤と仮説検証による定着化が重要

著者名:
浅利 浩一
ビジネスKPI設定の落とし穴のロゴ画像

経営や事業の業績などを測定するビジネスKPIが、うまく設定できないといった悩みを抱える企業が多い。そうした問題を解決するために、他社の事例を参考にしたいとの問い合わせも、ITRに多く寄せられる。しかし、KPIに関する詳細な事例が公開されることはほとんどなく、そもそも他社の模倣で自社の問題を解決できるものでもない。企業は、自社に合ったアプローチやスタイルを自ら掘り起こすことに注力すべきである。

企業におけるビジネスKPIの検討状況

KPIは、IT投資の成果やシステム運用状況の評価などにも広く利用されているが、本稿ではビジネスKPIに絞って考察する。一般的に、ビジネスKPIは成果指標(または結果指標)と先行指標に分類され検討される。また、成果指標は、収益、キャッシュフロー、ROA/ROEといった財務指標がそのまま設定されることが多いのに対して、先行指標は財務の目的を達成するための活動が主な対象となるため、非財務指標として区別される。さらに、経営指標、成果指標、先行指標といった要素に細分化されることもある。経営指標とは、中期経営計画などで設定された戦略的な目標を指す。こうしたビジネスKPIは、単独のプロジェクトで模索されることもあるが、多くの場合、経営/事業におけるマネジメントを「高度化」「見える化」「迅速化」する一貫として検討される。しかしながら、ビジネスKPI設定に取り組んだ企業は多いものの、なんらかの理由で長続きせず、そもそも検討途中で挫折する例も少なくない。

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