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ITR Review

コンテンツ番号:
R-215035
発刊日:
2015年3月1日

NoSQLとは何か(その1)

データ管理における新たな選択肢

著者名:
生熊 清司
NoSQLとは何か(その1)のロゴ画像

この20年間、企業ITシステムにおいてデータ管理システムといえば、リレーショナル型データベース(RDBMS)を指すことが一般化していた。しかし、ここ数年、Twitter社、Facebook社、Google社、Amazon社などのWebサービス事業者は、ビッグデータと呼ばれている膨大かつ多様なデータをより効率的に処理するために、NoSQLと総称されているRDBMSとは異なるデータ管理システムを利用している。NoSQLの採用は、今後一般企業においてもより効率的なデータ管理を行うために検討すべき施策である。

NoSQLとは何か

NoSQLという用語が初めて利用されたのは、1998年に登場したSQLを持たないRDBMS製品といわれているが、最近話題となっているNoSQLという用語は、2009年にサンフランシスコで開催された「NoSQL meet-up in San Francisco」というオープンソースのデータベースについてのセミナーで再登場した。当初、NoSQLはその名称からSQLやRDBMSを否定するものであると見なされたこともあったが、現在では「Not Only SQL」と解釈され、RDBMSとは異なるアーキテクチャを持つデータ管理ソフトウェアの総称として使われている。

NoSQLを広義に解釈した場合は、RDBMS以外のデータ管理ソフトウェアを指すことになり、階層型DBMS、ネットワーク型DBMS、オブジェクト型DBMS、XMLDBなどの過去から存在するDBMSやIBM Lotus/Dominoなどの専用DBMSも含まれるが、現在における一般的解釈としては、膨大なデータを分散処理によって高速かつ効率的に処理したり、非構造データをより簡単に処理したりするために生み出された新たなデータ管理の技術を指す。

さらに、昨今ではSQLインタフェースをサポートするNoSQL製品も現れてきたことから、SQLの有無だけで、RDBMSかNoSQLかを決めることが難しくなっている。したがって、NoSQLはビッグデータなどに対応するために利用されるRDBMS以外のデータ管理ソフトウェアの総称と理解すべきである。

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