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ITR Review

コンテンツ番号:
R-214124
発刊日:
2014年12月1日

クラウド管理ツールの動向

活用が期待されるIT運用管理の必需品

著者名:
金谷 敏尊
クラウド管理ツールの動向のロゴ画像

企業のITインフラにおいて仮想化技術の導入や外部クラウドサービスの活用の機会が増え、運用管理はますます複雑かつ高度化することが予想される。運用負荷を軽減し、安定的なクラウド基盤を確立するために、クラウド管理ツールを導入する企業が増加傾向にある。本稿では、クラウド管理ツールの市場/技術動向について述べる。

クラウド管理ツール市場の概況

ITRが例年実施する運用管理市場の市場シェア調査において、クラウド管理分野の成長が著しい。クラウド管理市場を定義し、明確に調査対象にしたのは2011年からであるが、以来4年間二桁成長を続けている。直近の調査では、CAGR(2013〜2018年度)12.7%で伸長し、2014年度160.1億円の市場規模は、2018年度には255億円に達するとITRでは予測している(ITR Market View:運用管理市場2014)。

クラウド管理ツールは、仮想化/クラウド環境を管理するための機能を備えたツールの総称であるが、ベンダーや製品によって機能は大きく異なり、また呼称もいまだに市場で統一されていない。これには、ツールの氏素性が各々異なり、また新規に開発される際も開発元の独自の設計思想が色濃く反映されることが背景にある。

製品のルーツを区分すると大きく3つに分けられ、ひとつは、ハイパーバイザ・ベンダーが、自社製品による仮想環境を統合的に管理する目的で開発された仮想化管理ツールである(VMware社、Microsoft社など)。もうひとつには、物理環境/仮想環境を問わず、大規模サーバ環境の効率的管理を目的に開発されたRBA(Runbook Automation)ツールがあげられる(HP社、NECなど)。現在の商用クラウド管理ツールの多くは、これらの2種類のツールにモジュール追加や機能拡張を施して開発されたものである。そしてもうひとつとして、オープンソース・コミュニティで開発されるOpenStackやCloudStackもクラウド管理ツールの一種である。現在、CSP(Cloud Service Provider)を中心に普及が進んでいる。

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