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ITR Review

コンテンツ番号:
R-214123
発刊日:
2014年12月1日

タレント・マネジメント導入の課題

あるべき人材像の明確化

著者名:
浅利 浩一
タレント・マネジメント導入の課題のロゴ画像

国内では、2012年頃からタレント・マネジメントが注目され始めたものの、まだ市場における規模は小さく、あまり順調に導入が進んでいるとはいえない。タレント・マネジメントについて、企業が抱えている課題を考察し、そうした課題をどのように乗り越えるべきかについて、グローバル企業の事例を踏まえて述べる。

国内タレント・マネジメント市場の規模

タレント・マネジメントが国内で注目され始めたのは、2012年半ばであり、その頃は、タレント・マネジメントとはどのようなものか、従来の人事システムと何が違うのかといった関心が主であった。一方、グローバル企業の日本法人では、少し早く検討が進んでおり、グローバルで標準とされたタレント・マネジメント製品を国内でも導入すべきか、国産製品で検討を進めるべきかといった、選定に関わる問い合わせが多かった。ここでは、まずはじめに、国内タレント・マネジメント市場の規模を確認してみよう。ITRでは、「ITR Market View:人事・人材管理市場2013」においてタレント・マネジメント製品を人材管理として調査している(図1)。

図1.人事管理、給与管理および人材管理市場規模推移および予測

図1.人事管理、給与管理および人材管理市場規模推移および予測
出典:ITR「ITR Market View:人事・人材管理市場2013」

国内におけるタレント・マネジメントの市場は、需要が拡大する傾向にあることから、2011年度から2016年度にかけてCAGR(年平均成長率)が9.2%と、人事管理、給与管理に比べて比較的高い伸びを予測している。しかし、市場における規模としては、人事管理、給与管理を大きく下回り、予測どおり導入が進んだとしても、2016年度で3製品を合わせた市場全体の9.4%程度にとどまる見込みである。タレント・マネジメントは、注目の大きさに比べて、人事関連市場に与えるインパクトが大きいとはいえず、あまり存在感がないといえるだろう。

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