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ITR Review

コンテンツ番号:
R-214105
発刊日:
2014年10月1日

IT部門に求められる人材育成

IT部門の業務と要員スキル把握から始める

著者名:
川野 達也
IT部門に求められる人材育成のロゴ画像

ビジネス変革に寄与するようなIT部門にしていくには、長期的な視点でIT部門の組織機能を考える必要がある。その手始めとして、本稿では、IT部門の人材育成を検討するにあたって、UISS(情報システムユーザースキル標準)やCCSF(共通キャリア・スキルフレームワーク)を活用し、IT部門の役割定義と要員スキルを評価する方法を紹介する。

IT部門の業務を定義する

IT部門の役割として、ビジネス課題に対して能動的に働きかけ、業務改善や業務変革に寄与することや、システムに蓄積されているデータの分析・有効活用を提案するといったことの重要性が増してきている。しかし、そのような中で、これらの業務を担える人材が不足しているという企業は少なくない。人材の育成計画を策定するには、現状の業務内容に加えて、新たに求められる業務を行うために必要なスキルを洗い出すことで、現在の要員のスキルとのギャップをどのようにして埋めていくのかを検討する必要がある。

IT部門の業務に対応した人材のスキルレベルを客観的に評価するうえでは、UISS(情報システムユーザースキル標準)を活用することが推奨される。UISSは2006年6月にVer1.0が公開され、現在はVer2.2が最新となっている。ここではタスクフレームワークとして業務内容がモデル化されており、この中から自社のIT部門が行っている業務に該当する部分を当てはめてみるとよい。一般的なIT部門であれば、システム開発やプロジェクト管理を担当する「IS(情報システム)開発部門」、既存システムの運用管理を担当する「IS(情報システム)運用部門」、ネットワークやシステム基盤、情報セキュリティを担当する「IT(情報技術)インフラ部門」などがあるであろう。

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