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ITR Review

コンテンツ番号:
R-214054
発刊日:
2014年5月1日

第2の成熟期に入ったIaaS市場

2014年以降のIaaSトレンド

著者名:
甲元 宏明
第2の成熟期に入ったIaaS市場のロゴ画像

IaaS市場は急速な成熟を遂げ第2フェーズに入った。提供機能の差別化、買収/提携、SaaSベンダーとのアライアンスなど、今後もこの市場における変化は激しいと考えられる。ユーザー企業は自社のクラウド戦略を明確化し、ベンダーの動きに翻弄されずにIaaSのメリットを享受する最適なアプローチを模索すべきである。

第2フェーズに入ったIaaS

IaaS(Infrastructure as a Service)は第2の成熟期に入ったといえる。今後さらに市場は活性化するため、多くの新規ベンダーが参入し、買収や提携が盛んに行われるであろう。価格は下がり、提供サービスの成熟度および完成度が上がるため、ユーザー企業にとって好ましいといえよう。しかし、今後ベンダー集約が起きる可能性が高いことをユーザー企業は認識する必要がある。

本市場でトップシェアを持つベンダーの成功はIaaSの有効性が高いことを証明した。ITRのリサーチ・パートナーである米Constellation Research社では第2フェーズにおいては、次の2つのメカニズムがより強く働くと見ている。

  • ハードウェアリソース仮想化が現在のベストプラクティスである
  • 誰かがハードウェア/ソフトウェアへの初期投資費用およびIaaS構築費用を負担しなければならない

以上のメカニズムは抽象的すぎると感じるかもしれないが、これは、全てのクラウド市場に当てはまることである。もちろん、すべてのIaaSベンダーは信頼性、セキュリティ、可用性およびパフォーマンスに関する機能で差別化を図ろうと考えるものの、それらの機能は今後ますます一般的になり、別ベンダーのIaaSへの移行も容易になると思われる。

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