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ITR Review

コンテンツ番号:
R-213054
発刊日:
2013年5月1日

導入が進むワークフロー型BPM

基幹系システム連携および周辺業務での現実解

著者名:
浅利 浩一
導入が進むワークフロー型BPMのロゴ画像

基幹系システム周辺のワークフローで、従来型ワークフローの発展形ともいえるツールの導入が徐々に進んできている。その一方で、企業がスイートまたはフルスタックとしてのBPMを導入する傾向は限定的である。これらフルスタックのBPMに対して、軽量型ともいえる発展型のワークフロー型BPMの利用が、今後企業で急速に伸びる可能性がある。

国内におけるワークフロー製品の動向

ワークフロー製品は、流れ図などを使って一連の業務手続きを自動化したり、その処理手順を規定したりするツールである。主な機能は、文書の回覧や申請/承認などで、これらの業務の流れをビジュアル表示可能な画面で作成したり、作成されたフローに沿って業務の進捗状況を把握したりすることであった。このようなワークフローは、当初はグループウェアの標準提供機能や簡易開発機能で実現されるものが多くを占めていた。しかしその後、業務の見える化/効率化などの重要性が高まるなかで専用パッケージが登場し、国内でも多くの製品が利用されている(図1)。

図1.国内主要ワークフロー製品

図1.国内主要ワークフロー製品
出典:ITR「ITR Market View:コンテンツ管理市場2012」

近年は、内部統制や法規制への対応を支援するために基幹業務システムとの連携やログによる監査証跡の保全をサポートする製品や、高度な業務分析やフローの組み替えに対応し、BPM(Business Process Management)製品に近い性格を持つ製品も登場してきている。また、ワークフローはグループウェアを源流とするものだけではなく、基幹系業務システムとも関連性が深く、主要なERPパッケージのベンダーによりESS(従業員セルフサービス:Employee Self-Service)やMSS(管理者セルフサービス:Manager Self-Service)といった機能も提供されてきた。(ITR Review 2011年10月号「セルフサービスの選択肢」 #R-211101)。さらに、業務プロセスを見直しながら、簡素化した業務処理を横断的にシステム化するための手法/手段として、スイートとしてのBPM/BAM/BRMSや、ミドルウェア層のESBやアプリケーション・サーバなど開発基盤から成るフルスタックでのBPMもある。

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