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ITR Review

コンテンツ番号:
R-213043
発刊日:
2013年4月1日

ERPパッケージのマルチカンパニー実装方式

製品により異なる実装方式の見極め

著者名:
浅利 浩一
ERPパッケージのマルチカンパニー実装方式のロゴ画像

多くのERPパッケージで、マルチカンパニーは標準機能のような位置づけになっている。しかし、実際にはシングルカンパニー対応といわざるを得ない製品も多く、グローバルビジネスを支える基幹系システムとしては不適切な場合もある。企業は、マルチカンパニーのERPパッケージを選択する際には、いまもって製品の基本構造を精査すべきである。

国内ERP市場の最新動向

ITRでは、2013年2月から国内ERP市場の最新動向の調査を開始しており、現在「ITR Market View:ERP市場2013」として発刊する準備を進めている。2012年に発行した同ERP市場2012では、大企業向け、中堅企業向け、中小企業向けの全市場で、2010年度から2015年度にかけた年平均成長率(CAGR)で6.9%の伸びを予測していた。企業は、長引く不況で先行きの見通しが立ちにくい経営環境のなか、2015年頃までを目処として、海外展開に伴う基幹システムの再構築や、レガシー化したアプリケーションを刷新する手段として、ERPパッケージをベースとするシステム化の検討を今後も続けると、ITRでは見ていた。

ERP市場2013はまだ調査過程にあるが、市場状況の大勢は、おおむね上記の予測に沿って推移しつつあると見ている。例えば、企業のグローバルビジネス展開に合わせて、海外拠点向けのライセンス出荷金額を大きく伸ばすベンダーを中心に増えてきている。自動車・自動車部品、エレクトロニクスなどの製造業が、複数拠点で適地生産できるシステムの展開が東南アジア中心に進んでいることによる。また、チャイナリスクへの対策などから、タイ、マレーシア、インドネシアなどでのシステム導入も増えてきている。そして、オフコンやメインフレームなどのレガシーからのリプレースによる需要を中心に、ライセンス出荷金額を40%程度伸ばしたベンダーもある。さらに、これまでは会計中心であったパッケージの業務領域が、販売・物流などに拡大したことから、大きくライセンスの出荷金額を伸ばしている例もある。

ITR 著作物の引用について

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