クラウド利用が常態化し生成AIの普及も進むなか、IT投資は、従量課金を含むコスト、事業成果、リスク、組織能力を横断して評価・管理すべき経営テーマとなっている。しかし、多くの企業では、IT予算比率や定常費用・新規投資比率、費目別の投資比率の確認にとどまり、投資対象ごとの利用実態、ビジネス価値、追加投資の妥当性を継続的に評価する仕組みが十分に整っていない。本稿では、IT部門が経営層・業務部門とともに投資判断を行うための共通言語としてTBM(Technology Business Management)を活用し、IT投資評価・管理をどのように高度化していくかを解説する。