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ITR Insight

コンテンツ番号:
I-325092
発刊日:
2025年9月22日

AI支援アプリケーション開発の将来性と推進アプローチ

著者名:
甲元 宏明
AI支援アプリケーション開発の将来性と推進アプローチのロゴ画像
AI支援アプリケーション開発の必要性と動向
AI支援の実現性と将来予測
AI支援アプリケーション開発の将来像と推進アプローチ

生成AIをはじめとするAIテクノロジの進化のスピードが加速しており、数ヵ月前の常識が通用しない時代に突入している。アプリケーション設計や開発における各種タスクや作業を支援するAI関連のテクノロジ/サービスも拡充しており、2025年8月現在ではほとんどのタスク/作業をAIが支援または担当することが可能な段階となっている。本稿では、AI支援アプリケーション開発の現状と今後の予測を紹介しながら、企業がアプリケーション開発にAIを活用する際のポイントと留意点を述べる。

1.AI支援アプリケーション開発の必要性と動向

1-1.アプリケーション開発手法の変遷とAI支援開発

アプリケーション開発手法は、1970年代にウォーターフォールモデルが提唱され主流となった。1990年代後半にアジャイル型開発手法が提唱され、欧米では2000年代に主流となり、2020年代に入り日本でも主流となった。ウォーターフォール型は計画的で順序立った進め方が特徴である一方、変化への対応が困難であるといった課題があった。アジャイル型はこの反省を踏まえ、迅速な開発とフィードバック重視の手法として広く普及した。

2020年代にはウォーターフォール型およびアジャイル型のいずれにおいてもAI支援開発を取り入れる企業が増加している(図1)。設計、コーディング、テスト、運用といった各工程にAIを活用することで、開発効率と品質の飛躍的な向上を実現する「AI支援開発」へと移行する企業が増えている。AIの自然言語処理能力やコード生成能力を活用することにより、従来は人手に頼っていた作業を短時間かつ高精度に実行することが可能となった。今後は、AIと人間の協働による開発プロセスが標準となるだろう。

図1.アプリケーション開発手法の変遷とAI支援開発との関係

図1.アプリケーション開発手法の変遷とAI支援開発との関係
出典:ITR

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