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ITR Insight

コンテンツ番号:
I-322072
発刊日:
2022年7月1日

アジャイル開発における成功アプローチ

著者名:
甲元 宏明
アジャイル開発における成功アプローチのロゴ画像
国内企業においてアジャイル開発はどのくらい進んでいるのか
アジャイル開発で成果をあげるためのポイントは何か
アジャイル開発で失敗する確率が高い取り組みとはどのようなものか

国内企業において、アジャイル開発の導入率が上がっている。しかし、アジャイルが持つ本来のポテンシャルを十分に活かし、アプリケーション開発で大きな成果を獲得している企業は少ない。アジャイル開発で成果をあげるためのポイントとアンチパターンについて解説する。

「アジャイル開発/DevOpsの推進」の実施状況

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出典:ITR『IT投資動向調査2022』

アジャイル開発に取り組む国内企業が増えている。2021年8〜9月に実施した『IT投資動向調査2022』から「アジャイル開発/DevOpsの推進」に関する実施状況についての回答結果を図に示した。ウォーターフォール型開発でDevOpsを実施することは不可能であるため、上図の結果は、アジャイル開発の実施状況とほぼ同義と考えてよい。

回答全体では「実施済み」が17%であったが、企業規模別に見ると従業員5,000人以上の大企業では31%がアジャイル開発にすでに取り組んでいることがわかった。このセグメントの企業では、2022年度中に着手予定の企業を含むと過半数がアジャイル開発に前向きであることがわかる。

業種別に見ると、アジャイル開発に前向きな企業の割合が最も高いのは情報通信であり(実施済み:32%、2022年度中に着手予定:23%)、次いで金融・保険(実施済み:22%、2022年度中に着手予定:18%)、製造(実施済み:18%、2022年度中に着手予定:18%)であった。システム開発をビジネスの中心とする企業が多い情報通信では、アジャイル開発に取り組む企業が多いのは当然といえるが、金融・保険が高いのは、他社との差別化やグローバル競争に打ち勝つために迅速に独自システム開発を行うことが企業存続の根幹に関わると判断している企業が多いことの表われであろう。

『IT投資動向調査』においてアジャイル開発を初めて対象とした2013年度では、大企業でアジャイル開発を実施済みと回答したのはわずか10%にすぎなかったが、現在多くの企業がアジャイル開発に前向きになっている。

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