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ITR Insight

コンテンツ番号:
I-320043
発刊日:
2020年4月1日

デジタル時代のエンタープライズシステム

著者名:
浅利 浩一
デジタル時代のエンタープライズシステムのロゴ画像
エンタープライズシステムの状況はどのようなものか
デジタル化で追求すべき方向性は何か
エンタープライズシステム刷新をどのように検討していくべきか

デジタル変革に向けた初期の立ち上げ時期は過ぎ、部分的な成果を上げる企業も出てきている。しかし、「経営者がデジタル技術と基幹システム連携の価値を理解できている」企業はまだ少ない。その一方で、新たなテクノロジが活用しやすいといった期待から、基幹系システムのクラウド化の実践を重視する企業が増えてきている。基幹系システムの刷新にあたり、企業は全周期、全過程、全兆候でデジタル化されるデータのつながりを有効活用できるよう刷新を検討していくべきである。

デジタル変革の進捗状況

デジタル変革の進捗状況
出典:ITR「エンタープライズシステム動向調査」(2019年12月調査)

ITRでは、2019年12月に、デジタル変革への対応を進めるなか、企業がエンタープライズシステムにどう取り組んでいるかを調査した。この調査は、ITRの独自パネルのうち、年商500億円以上の国内企業で、自社のIT戦略ならびに業務システムに関与する役職者を対象に実施したものであり、有効回答数は315件であった(製造業56%、非製造業44%)。

デジタル変革の進捗状況について問うたところ、企業は、デジタル変革をどう進めていけばいいかわからないといった不安の時期はすでに脱しており、半数以上(「まさにあてはまる」と「ややあてはまる」を合算)がデジタル変革の方針や目的の明確化・具体化や、ロードマップ策定を進めつつあることが確認された。「デジタル変革を具体的に検討するためにコンサルタントを探している」の問いに対しては、「全くあてはまらない」との回答が17%と顕著に多いことからも、そうした状況が想定される。

そして、上図の下の2つの設問によりデジタル変革の達成状況を確認してみたところ、すでにデジタル変革の成果が全社的に出始めていることを強く肯定する企業も12%存在する。しかしながら、多くの企業が本格的な成果を刈り取れる状況になるまでには、まだ多少時間を要すると見られる。

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