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ITR Insight

コンテンツ番号:
I-319103
発刊日:
2019年10月1日

サブスクリプションビジネスの推進に向けて

著者名:
金谷 敏尊
サブスクリプションビジネスの推進に向けてのロゴ画像
サブスクリプションのビジネス上の価値とは何か
サービス化における課題とはどのようなものか
求められる課題解決のアプローチとは

あらゆる業界においてサブスクリプションモデルが指向され、サービス化の機運が増している。しかし、サブスクリプションには障壁も多く、期待する成果を得るのは容易でない。本稿では、サブスクリプションビジネスの業界動向を紹介するとともに、課題解決のヒントを提示する。

サブスクリプションとは

サブスクリプションとは

現在、自社のビジネスドメインにおいて、サブスクリプション・サービスの市場展開を検討する企業の例が多くみられる。そこで、本稿ではサブスクリプション・サービスの新規立ち上げや既存ビジネスからの移行(以降、サービス化という)についての市場動向の紹介と課題に対する考察を行う。

サブスクリプションとはもともと文書に添えられた書き込み(sub+script)をいい、当事者間の合意書に添えられる名前やメモを指していた。これが転じて、サービス内容についての契約や協定を意味するようになった。現在では、サブスクリプションが「継続利用を前提としたサービス提供型のビジネスモデル」、すなわち定期利用、加入者契約、あるいは会員制といったサービスを指す。これには、実製品を所有するプロバイダー(Adobe Systems社など)がサービス提供するケースが多いが、本稿では、他社の実製品を提供するプロバイダー(NetFlix社など)のサービスもサブスクリプションとみなして論じることとする。

同ビジネスモデルは、出版社によって開発され、17世紀にはすでに存在していたといわれるが、今日では新聞や雑誌の加入者サービスに留まらず、サブスクリプション・サービスを展開する業界は多岐に及ぶ。それだけにサブスクリプションを推進する企業においては、企業経営の観点から同ビジネスモデルの持つ価値を適切に理解することが重要となる。また、推進過程において、本稿で後述する幾多のハードルが待ち構えていることも認識しておかなければならない。

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